胡適 1891-1962――中国革命の中のリベラリズム

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  • ジェローム・グリーダー
  • 佐藤 公彦=訳
  • A5上製 584ページ
    ISBN-13: 9784865781564
    刊行日: 2017/12
  • 中国史上最高のリベラリストの決定版評伝! 中国でいま甦る胡適とは何者か?

    米国でJ・デューイにプラグマティズムを学び、帰国後は陳独秀、魯迅らと文学革命を推進。北京大学教授、のち学長に就任。マルクス・レーニン主義を批判し、蒋介石に接近して第二次世界大戦中は駐米大使を務める。中華人民共和国の成立で米国に亡命。1950年代前半、中国では大規模な胡適批判運動が起こったが、今なお中国のリベラリストたちに根強い影響を与える思想家の初の本格的評伝。

    関連情報

    本書は胡適の学術についての本ではない。あるいは中国伝統のある側面の意義について、その現代的理解を発展させたかれの極めて重要な貢献についての本でもない。わたしは胡適が中国の過去について語ったその有効性や効力を評価しようとしたのではなく、かれが現代世界とその中における中国の位置について、同時代の意見をどのようにして創り出そうとしたのか、そのやり方の価値を見極めようと思ったのである。
    わたしの狙いは、一九二〇―一九三〇年代に中国人たちの前に立ちはだかった大きな社会的、政治的、思想的な問題についての胡適の考えの経歴を示し、そして人間がその環境・その文化ととり結ぶ関係について、歴史と文化の転換の性質について、中国がそれに参入するよう強制された新時代における中国の運命について、かれはなぜあのように語ったのかを理解しようとすることだった。
    (本書「序」より)


    ●ジェローム・B・グリーダー(Jerome B. Grieder)
    中国広州生(中国名・賈祖麟)。1954年ブラウン大学卒、1963年ハーバード大学院 Ph.D.ブラウン大学名誉教授。歴史学/東アジア研究。主著の本書で1971年アメリカ歴史学会J.K.フェアバンク賞受賞。他にIntellectuals and the State of Modern China : A Narrative History, Free Press, 1981. 等。

    ●佐藤公彦(さとう・きみひこ)
    1949年福島県生。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。東京外国語大学名誉教授。歴史学/中国近現代史。主著に『義和団の起源とその運動――中国民衆ナショナリズムの誕生』(研文出版)、『中国の反外国主義とナショナリズム』(集広舎)等。

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