評伝 森崎和江――女とはなにかを問いつづけて

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  • 堀和恵 著
  • 四六上製 208頁
    ISBN-13: 9784865784473
    刊行日: 2025/1

近代に分断された人間を乗り越え、“原郷”を求めつづけた生涯

今、再評価の気運を迎えている森崎和江(1927-2022)。
植民地下朝鮮に生まれた「原罪」を問い続け、炭坑の奥深くで人間と対峙した『まっくら』や、体を売る女を描いた『からゆきさん』を書き、産む女/産まない女にともに寄り添った。
ウーマン・リブやフェミニズム等の運動でなく、「男と分断された女」ではない“女”を問い、晩年は地球と人間を問い続けた生涯をたどる。


目次

はじめに

第一章 地の底へ
 朝鮮から日本へ/『まっくら』/谷川との別れ

第二章 海の果てへ
 海のむこう/『からゆきさん』/『第三の性』をめぐって

第三章 いのちへの旅
 野添憲治との対話/北へ――海の民をたずねて/いのちへ

終章

おわりに

参考文献/森崎和江略年譜

関連情報

2022年6月、作家の森崎和江が95歳で亡くなった。植民地朝鮮で生まれ、日本という国の原罪、そして自分自身の原罪を生涯にわたって見つめ続けた人生であった。

敗戦の時、18歳の森崎は既存の思想や概念を一切捨てた。近代資本主義におかされていない「ほんとうの日本」を探す旅に出る。日本の中央からもっとも遠い、文字どおり「地の底」へと降りていくのだ。

旅を重ねて森崎はやがて、「天皇制」と「近代」がさまざまなものを分断し、断層をうみだしていることに気づいていく。日本とアジア、中央と地方、男と女……。そしてその分断を乗り越える道をひたすらに探っていくのだ。 (本文より)

著者紹介

●堀和恵(ほり・かずえ)
1955年大阪市に生まれる。中学校に勤め、社会科を教える。退職後、近現代史の中の闘う女性を中心に執筆活動にはいる。著書に『評伝 管野須賀子――火のように生きて』(2018年)、『『この世界の片隅』を生きる――広島の女たち』(2019年)、『評伝 九津見房子――凜として生きて』(2021年)、『評伝 伊藤野枝――あらしのように生きて』(2023年、以上郁朋社)。

*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです

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