一塵四記 下天の内 第二部

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  • 大音寺一雄
  • 四六上製 328ページ
    ISBN-13: 9784865780024
    刊行日: 2014/11
  • 激動の昭和を生きた自伝的小説!

    人に語れぬ出生を、暗い影として引きずりながら生きてきた著者。老いて人生を振り返ったとき、身に沁みたのは師から受けた恩と、友との交わりのかけがえのなさだった。宮原誠一、宗像誠也、勝田守一、久野収、森敦ら師との交流のなかで描く「旧師故情――昭和青春私史」ほか。

    目次


    一 旧師故情 昭和青春私史

    二 胸中の橋

    三 牛の眼の奥

    四 遠い声 七つの断章

    〈拾遺〉『從容録』崩し

     あとがき

    関連情報

    未熟な者が蒙った師の恩義の数々は、老いてようやく判った身に余る宝だ。友との交わりの思い出は、老残の熾火――ともに、かけがえがない。
    本書の約半分を占める「旧師故情」は、遠く去った昭和という時代の記憶とからめて、身が負った「かけがえのなさ」を確かめんとする試みである。
    「つまらぬ命」などと甘えていたおのれの不埒――大事なことはすべて、後になって判る。それはしかし、いつも遅すぎる。


    ●大音寺一雄(だいおんじ・かずお)
    本名・北田耕也。1928年、福岡県小倉市に生まれる。旧制・佐賀高等学校、武蔵高等学校を経て、東京大学教育学部(社会教育専攻)卒。東洋大学社会学部教授、明治大学文学部教授を経て、明治大学名誉教授。
    おもな著書に『明治社会教育思想史研究』(学文社)『近代日本 少年少女感情史考』(未來社)『「痴愚天国」幻視行――近藤益雄の生涯』(国土社)『〈長詩〉遥かな「戦後教育」――けなげさの記憶のために』(未來社)『下天の内』(藤原書店)等がある。

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