- 小美濃清明 著
- 四六上製 296頁
ISBN-13: 9784865780529
刊行日: 2015/11
「江戸の銀座を京都に移せ」! 龍馬の描いた近代日本の国家像とは?
《本書で明らかになった新事実》
(1)龍馬は三舟(勝海舟・山岡鉄舟・高橋泥舟)に会っていた。
(2)龍馬はスペンサー騎兵銃を撃っていた。
(3)「大阪の造幣局」は龍馬の発案だった。
――これらの新事実から、平等思考、経営感覚、軍事指導力、国家構想力を兼ね備えた龍馬の実像と、その死後に実現した新政府財政構想が見えてくる!
目次
第一章 幼馴染みが語る龍馬
第二章 一枚の世界地図から始まった
第三章 刀を通して龍馬を見る
第四章 龍馬はなぜ三舟と会ったのか
第五章 龍馬はスペンサー騎兵銃を撃っていた
第六章 龍馬と三岡八郎の新政府財政構想
[附]年譜/系図/人名索引
関連情報
龍馬は幼い頃から外国へ行ってみたいという、好奇心の強い少年であった。
生まれ育った高知城下の上町は、商人、下級武士、職人、医者などが混在する町だった。こうした人々との接触の中で、武士階級以外の人たちとのつき合い方を学んでいった。それは自然に、平等思考を身につけていったことに他ならない。
豪商才谷屋から分れた坂本家には、商人の血が流れており、鋭い経営感覚が龍馬にはある。スペンサー銃ビジネスの中には、龍馬の武器に対する鋭い感覚と、海援隊を組織する経営者の判断が表われている。三岡八郎(由利公正)との国家構想の中には、財政という視点から、新政府を見ている龍馬の先見性が見えてくる。
龍馬は、平等思考、経済感覚、軍事指導力、国家構想力を兼備した、幕末の近代人といえるのではないだろうか。
(「はじめに」より)
生まれ育った高知城下の上町は、商人、下級武士、職人、医者などが混在する町だった。こうした人々との接触の中で、武士階級以外の人たちとのつき合い方を学んでいった。それは自然に、平等思考を身につけていったことに他ならない。
豪商才谷屋から分れた坂本家には、商人の血が流れており、鋭い経営感覚が龍馬にはある。スペンサー銃ビジネスの中には、龍馬の武器に対する鋭い感覚と、海援隊を組織する経営者の判断が表われている。三岡八郎(由利公正)との国家構想の中には、財政という視点から、新政府を見ている龍馬の先見性が見えてくる。
龍馬は、平等思考、経済感覚、軍事指導力、国家構想力を兼備した、幕末の近代人といえるのではないだろうか。
(「はじめに」より)
著者紹介
●小美濃清明(おみの・きよはる)1943年東京都生まれ。早稲田大学卒業。歴史研究家。幕末史研究会会長、全国龍馬社中副会長。著書『坂本龍馬と刀剣』『坂本龍馬・青春時代』『坂本龍馬と竹島開拓』『龍馬八十八話』『宮地團四郎日記』、共著『坂本龍馬大事典』『共同研究・坂本龍馬』『新選組研究最前線』『龍馬の世界認識』等。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです