ISBN-13: 9784865781397
刊行日: 2017/10
半島と日本は、本当に似た国か!? 『竹島密約』で第21回アジア・太平洋賞大賞を受賞した著者の、日本第二弾!
◎従来の「地政学」でも「地経学」でもない、「地政心理」という新しい概念で朝鮮半島と日本列島の関係を読み解いた、初めての書!
◎東アジアの隣国どうしで、古代から交流があった半島と列島。相似形とも見られるが、果たしてそうだろうか!?
◎ギクシャクする日韓関係および北朝鮮問題を打開する糸口がここにある!
目次
序論 「深層心理」で日韓関係を解き明かす
第一部 地理・風土・心理の織り成す関係性
第1章 対照的な地理と風土
第2章 地政学と、心理への影響
第3章 地政心理で「国柄」を読み解く
第二部 「地政心理」でみる日韓関係
第4章 自然観、そして欲望と言動の相違
第5章 抵抗する半島・無関心な列島
第6章 対立する歴史認識――機能主義の日本・当為主義の韓国
第三部 北朝鮮の地政心理――二律背反の文明
第7章 北朝鮮の人々、自然、風土
第8章 北朝鮮の内政と二律背反
第9章 対外関係の二律背反
あとがき/本書関連年表/参考文献/索引
関連情報
●ロー・ダニエル (Daniel ROH)
1954年韓国ソウル市生。政治経済学者、アジア歴史研究者、作家。米国マサチューセッツ工科大学で比較政治経済論を専攻して博士号(Ph.D)取得。香港科学技術大学助教授、中国人民銀行研究生部客員教授、上海同済大学客員教授、一橋大学客員研究員、国際日本文化研究センター外国人研究員、京都産業大学客員研究員などを経て、北東アジアの政治経済リスクを評価する会社Asia Risk Monitor Inc.をソウルで経営している。日本での著作として『竹島密約』(草思社、2008年。第21回「アジア・太平洋賞」大賞受賞)他。韓国語の著書に『安倍晋三の日本』(セチャン出版、2014年)、小説『鬼怒川』(ナナム社、2010年)他多数。
◎竹島・独島、従軍慰安婦、徴用工賠償など、日韓の間で歴史をめぐる葛藤はすでに数十年間も続いてきたことである。同じことについて数十年にわたり押し問答をしている両国民は、ヨーロッパの先進国間で見られるような健全でハイ・レベルな関係を築く意志や能力が足りないのだろうか。
◎この疑問を解いて日韓が未来志向の関係を築いていくためには、今こそ、両国民の間に絡まる心理の複合を理解する必要性が切実である。本書はこの課題に挑戦する。日韓関係を「心理」という切り口から説明するという作業は、これまで試みられなかった「実験的」なことであるにちがいない。本書は、日韓関係を政策や出来事などの社会的「言説」のレベルではなく、日本人と韓国人の肉と骨、そしてその身体にこもっている魂と情緒という一番低い「分析のレベル」で日韓関係の再解釈を試みる。
(本書より)
1954年韓国ソウル市生。政治経済学者、アジア歴史研究者、作家。米国マサチューセッツ工科大学で比較政治経済論を専攻して博士号(Ph.D)取得。香港科学技術大学助教授、中国人民銀行研究生部客員教授、上海同済大学客員教授、一橋大学客員研究員、国際日本文化研究センター外国人研究員、京都産業大学客員研究員などを経て、北東アジアの政治経済リスクを評価する会社Asia Risk Monitor Inc.をソウルで経営している。日本での著作として『竹島密約』(草思社、2008年。第21回「アジア・太平洋賞」大賞受賞)他。韓国語の著書に『安倍晋三の日本』(セチャン出版、2014年)、小説『鬼怒川』(ナナム社、2010年)他多数。
◎竹島・独島、従軍慰安婦、徴用工賠償など、日韓の間で歴史をめぐる葛藤はすでに数十年間も続いてきたことである。同じことについて数十年にわたり押し問答をしている両国民は、ヨーロッパの先進国間で見られるような健全でハイ・レベルな関係を築く意志や能力が足りないのだろうか。
◎この疑問を解いて日韓が未来志向の関係を築いていくためには、今こそ、両国民の間に絡まる心理の複合を理解する必要性が切実である。本書はこの課題に挑戦する。日韓関係を「心理」という切り口から説明するという作業は、これまで試みられなかった「実験的」なことであるにちがいない。本書は、日韓関係を政策や出来事などの社会的「言説」のレベルではなく、日本人と韓国人の肉と骨、そしてその身体にこもっている魂と情緒という一番低い「分析のレベル」で日韓関係の再解釈を試みる。
(本書より)