収奪された大地〈新装新版〉――ラテンアメリカ五百年

価格: ¥3,960 (税込)
[ポイント還元 158ポイント~]
数量:
在庫: 在庫あり

返品についての詳細はこちら

twitter

  • エドゥアルド・ガレアーノ 著
  • 大久保光夫 訳
  •       
  • 序=斎藤幸平
  • 四六並製 500頁
    ISBN-13: 9784865784206
    刊行日: 2024/4

世界数十か国で翻訳されたラテンアメリカ史の超ロングセラー

斎藤幸平さん激賞!
「資本主義の複合危機に立ち向かうためにも、まずは500年に及ぶ暴力の歴史を本書を通じて学ばなければならない」
「欧米先進国による収奪」により、経済・文化・環境に深い傷を負い、いまだに血を流し続ける大地と人々の歴史と現在を描いた、ラテンアメリカ史の決定版。
「グローバルサウス」が存在感を高める今、待望の新装新版!


目次

搾取か、収奪か――新装新版によせて 斎藤幸平

新版への序(1978年)
謝辞

序 台風の真只中にいる1億2000万の子供たち
Ⅰ 大地の富の結果としての人間の貧困
 1 金ブームと銀ブーム
 2 砂糖王とその他の農業の君主たち
 3 地下の権力源
Ⅱ 開発とは航海者を上回る数の難破者を従える船旅である
 4 早死の物語
 5 現代の略奪の構造

原注
訳者あとがき
新版によせて(大久保光夫)
ラテンアメリカ史略年表
索引
地図(ラテンアメリカの資源と産物/現在のラテンアメリカ/植民地時代初期のラテンアメリカ/独立直後のラテンアメリカ)

関連情報

〈本書を推す〉搾取か、収奪か ―― 斎藤幸平
 ガレアーノ『収奪された大地』は資本主義の収奪の歴史を告発する。先進国で暮らす私たちが享受する資本主義の豊かな生活の裏には、別の場所で暮らす人々の犠牲がある事実を告発するのだ。本書が描くのは、暴力と抑圧によって豊かな土地から資源が略奪され、先住民が殺され、奴隷となり、貧困と飢餓が蔓延した歴史である。
 過去500年にわたり続き、現在も続く暴力的な収奪。そしてそれがもたらす富の偏在、貧困、飢餓、環境破壊。ガレアーノの「告発」は、単なるジャーナリスティックな記述にとどまらない。そこには、資本主義をめぐる理論的把握を迫る大きな意義がある。それが「搾取か収奪か」という問題である。


「過去500年の長きにわたってラテンアメリカが外国によって開発=収奪されてきたさまを見事に描き出した書物。ガレアーノの着眼点の多くは、これまで既に他の人びとによって書かれてきたものだが、これほど相互に密接な関連を持ち統一像をなして読者に提示されたことはなかった。ラテンアメリカ及びアメリカ合衆国の歴史を学ぶものは全て、本書を読まねばなるまい。しなやかで、しかも堂々とした文体。事実に即した力強い説得力。出版元はいつでも「最高の傑作」と謳うものだが、本書の場合だけは、そこにいささかの誇張もない。」――『チョイス』誌

著者紹介

●エドゥアルド・ガレアーノ(Eduardo Galeano)
1940年ウルグアイのモンテビデオ生まれ。早くからジャーナリストとして活躍し、1961-64年週刊誌『マルチャ』(モンテビデオ)編集長、64-66年『エポカ』紙編集主幹を歴任。73年アルゼンチンに亡命し文化誌『クリシス』(危機)を創刊、主宰するが、76年スペインへ亡命。85年民政の実現を機に帰国。以後、活発に執筆を続ける。2015年逝去。
著書に『被占領国グアテマラ』(1967)『われらが歌』(1975)『火の記憶』全3巻(1982-86、邦訳みすず書房)『スタジアムの神と悪魔』(1995、邦訳みすず書房)『日々の子どもたち』(2011、邦訳岩波書店)ほか多数。

【訳者】
●大久保光夫(おおくぼ・みつお)
1936年茨城県生まれ。上智大学外国語学部イスパニア語学科卒。専攻・ラテンアメリカ地域研究。常葉学園大学外国語学部元教授。訳書にL・コルバラン『チリ人民連合政府樹立への道』(大月書店)A・キハーダ=セルダ『鉄条網の国』(新日本出版社)ほか。

*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです

ページトップへ