〔社会思想史学会年報〕社会思想史研究 No.48 [特集]女性による社会思想史

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  • 社会思想史学会 編
  • A5並製 200頁
    ISBN-13: 9784865784343
    刊行日: 2024/09

〈特集〉女性による社会思想史

社会思想史における「女性」を問う
何故「女性」による社会思想史なのか。本特集の論稿はいずれも社会思想史学会第48回(2023年度)シンポジウム「女性による社会思想史」に由来するが、その中でも繰り返し指摘されたことである。確かに、遅きに失した感はある。また、本特集における複数の論稿が指摘するように、近年のクィアスタディーズの視点を踏まえ、「女性」という枠組み自体を無前提に用いるべきではない。
「社会思想史」の古典とされる著作には女性の書き手が少ない。全集や教科書のたぐいには顕著にその傾向が認められる。それを受けて本特集が扱うのは、いかなる事情で「社会思想史」という分野に女性の著者が見当たらなくなっているのかという問いである。


目次

〈特集〉女性による社会思想史
 〈論文〉女性作家と近代日本思想史  水溜真由美
 〈論文〉なぜスタールの『フランス革命の主な出来事に関する考察』(原著版)は執筆から二百年後に初出版されたのか  武田千夏
 〈コメント〉社会思想史と「女性」  大貫敦子
 〈コメント〉歴史記述における「女性」【「女性による社会思想史」シンポジウム企画意図について】  隠岐さや香

〈公募論文〉
 [社会思想史学会研究奨励賞受賞論文]南原繁と尾高朝雄【価値哲学と現象学、国民国家と広域秩序の相克】   田渕舜也
 イスラームを歴史化する【初期近代ヨーロッパの東洋学者とイスラーム以前のアラブ】  稲垣健太郎
 F・A・ハイエクにおける「自生的秩序」と「共感」【『感覚秩序』を手掛かりに】  石井元基

〈書評〉
 『人新世の経済思想史――生・自然・環境をめぐるポリティカル・エコノミー』(桑田学著)  寺尾範野
 『ルソーの政治経済学――その現代的可能性』(鳴子博子著)  西川純子
 『アナーキズム――政治思想史的考察』(森政稔著)  伊多波宗周
 『平和の追求――18世紀フランスのコスモポリタニズム』(川出良枝著)  網谷壮介
 『「批判」の政治理論――ハーバーマスとホネットにおける批判の方法論』(成田大起著)  田畑真一
 『国家に抗するマルクス――「政治の他律性」について』(隅田聡一郎著)  植村邦彦
 『ガンディーの真実――非暴力思想とは何か』(間永次郎著)  石井一也
 『人口の経済学――平等の構想と統治をめぐる思想史』(野原慎司著)  小峯敦
 『『啓蒙の弁証法』を読む』(上野成利・高幣秀知・細見和之編)  辰巳伸知
 『貨幣の国家理論』(ゲオルク・フリードリヒ・クナップ著、小林純・中山智香子訳)  鎮目雅人
 『スコットランド啓蒙の社会理論』(クリストファー・J・ベリー著、坂本達哉・壽里竜訳)  篠原久
 『不正義とは何か』(ジュディス・シュクラー著、川上洋平・沼尾恵・松元雅和訳)  井上弘貴
 『一八世紀の秘密外交史――ロシア専制の起源』(カール・マルクス著、カール・アウグスト・ウィットフォーゲル序、石井知章・福本勝清編訳、周雨霏訳)  仁井田崇

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2023年度会員新著一覧(五十音順)
英文抄録/英文目次
公募論文投稿規程/公募論文審査規程/執筆要領/社会思想史学会研究奨励賞規程
編集後記

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