震災報道いまはじまる――被災者として論説記者として一年

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  • 三木康弘
  • 四六上製 216ページ
    ISBN-13: 9784894340312
    刊行日: 1996/1
  • 震災報道は終わったのか?

    職場、自宅の全壊、実父の圧死。しかもその中で、社説の責を負うという凄絶を極めた事態にあった「神戸新聞論説委員長」が、透徹した眼で「震災報道」とは何かを徹底的に検証し「破壊」を「飛躍」への契機とする新しい街づくりを提唱する、不屈の魂の記録。

    目次

    はしがき
    プロローグ 伝えたものと伝えられたもの ―― 震災とマスメディア

    I 震災報道・原点からの発想 (95・1・20~95・12・7)
      ―― 社説・コラムから ――

    被災者になって分かったこと
    (95・1・20)
    壊れたわが家はどうなるのか
    (95・2・1)
    “暗黒の帯”に光がともるのはいつか
    (95・2・16)
    “地元の知”にかける期待
    (95・2・17)
    復興へのステップ  ―― 「情報社会」 の弱点を震災から学ぶ
    (95・3・6)
    FMフェニックス
    (95・3・9)
    世界が学ぶ 「地震博物館」 に
    (95・3・12)
    平常から最も遠い人々を救え
    (95・3・18)
    美のねぎらい
    (95・3・20)
    復旧作業は荒すぎないように
    (95・3・28)
    生かしたい研究者たちの提言
    (95・3・30)
    ひょうろく荘の仲間
    (95・4・1)
    左京さんに会う
    (95・4・6)
    運命共同体を形成して歩んだ3万5千号
    (95・4・7)
    21年前の記事
    (95・4・15)
    大震災の諸記録を集成したい
    (95・4・18)
    増えてほしい農の若い担い手
    (95・4・24)
    100日に故郷の再生を思う
    (95・4・27)
    「神戸らしさ」 とは
    (95・5・1)
    憲法 「第八条」 を軽く見るな
    (95・5・3)
    「創生研究会」 さらなる一歩
    (95・5・8)
    被災地を実験都市に
    (95・5・20)
    復興の地に大学街をつくろう
    (95・5・22)
    蔵書の喪失
    (95・6・26)
    「協働」 で復興計画を進めよう
    (95・6・29)
    被災都市を 「先導的都市」 に
    (95・6・30)
    復興のために (上)  ―― 被災都市圏の再生は日本の課題だ
    (95・7・14)
    復興のために (下)  ―― 「先導的都市」 に生まれ変わるには
    (95・7・16)
    “緑の網の目”を復興のまちに
    (95・7・27)
    動く地球の博物館
    (95・8・10)
    復興にどう響く路線価の下落
    (95・8・19)
    日仏モニュメント凍結が妥当
    (95・8・30)
    地元と国つなぐ委員会の意見
    (95・9・8)
    都市民主主義を成熟させよう
    (95・9・19)
    恒久住宅を持つ人のために
    (95・10・2)
    淡路を走る
    (95・10・2)
    提示された復興都市の未来像
    (95・10・12)
    「震災報道」 はまだこれからだ
    (95・10・17)
    増える死亡事故
    (95・10・27)
    奥野さんの本
    (95・11・1)
    復興の 「各論」 はこれからだ
    (95・11・15)
    深刻な現実には 「夢」 が要る
    (95・12・7)

    荒涼の断絶感に耐えて  ―― 震災報道にこだわり続け
    被災地紙としての存在をかけて  ―― わが神戸新聞、 かく報道せり

    II 新しいまちづくりへ  ―― 十のエッセイ (95・5~96・1)

    まちづくりの 「過ち」 繰り返すまい
    阪神の本当の 「価値」
    仮設住宅 迷う被災者
    大蔵省の論理を排す
    情熱こそが国を動かす
    内と外、 接近と普遍化
    非人間的な復興の 「音」
    復興には 「夢」 が要る
    外国人特派員の目
    新しい都市哲学の萌芽


    エピローグ 暮れの被災地を巡る  ―― 震災報道、 いまはじまる

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