- 川崎賢子・中村陽一 編
- A5並製 336頁
ISBN-13: 9784894341647
刊行日: 2000/2
グローバル化の中で、「労働」のあるべき姿を問う!
一九九五年、北京女性会議で提議された「アンペイド・ワーク」の問題とは何か。単に有償/無償のみを切り口とする議論に異議を表明、シャドウ・ワークの視点から「労働」の本質を俎上に乗せ、サブシステンスの視点からグローバル化の中でのヴァナキュラーな価値の意味を問う、問題提起の書!
目次
編集意図 (中村陽一) / 本書を読むためのキーワード
第 I 部 アンペイド・ワーク論を捉え返す
1 アンペイド・ワークとは何か
アンペイド・ワーク論の課題と可能性
【世界システム・パースペクティヴから見たアンペイド・ワーク】
【世界システム・パースペクティヴから見たアンペイド・ワーク】
吉田睦美
グローバリゼーションと 〈ジェンダー〉
【オルタナティヴ・パースペクティヴへ向けて】
【オルタナティヴ・パースペクティヴへ向けて】
マリア・ミース
(吉田睦美・編訳)
(吉田睦美・編訳)
ワークシェアリングとジェンダー
アラン・リピエッツ
(新井美佐子・訳 / 井上泰夫・補遺)
(新井美佐子・訳 / 井上泰夫・補遺)
シャドウ・ワークとアンペイド・ワーク
河野信子
2 アンペイド・ワーク論の現状
国連での議論に見るアンペイド・ワーク
北沢洋子
アンペイド・ワークをめぐる国内の研究と議論の現在
矢澤澄子
生活時間調査報告と新しいワークシステムへの提言
又木京子
〈スェーデンからの報告〉 調査資料に見るアンペイド・ワーク
レグランド塚口淑子
3 〈座談会〉
アンペイド・ワークから見えてくるもの
【グローバリゼーション、ポストコロニアル、家族・地域】
(司会) 中村陽一・川崎賢子
【グローバリゼーション、ポストコロニアル、家族・地域】
〈問題提起〉
グローバリゼーションの地平を越えて
文化のグローバル化とポストコロニアルのもとで
アンペイド・ワークと家族・地域
文化のグローバル化とポストコロニアルのもとで
アンペイド・ワークと家族・地域
井上泰夫
姜 尚 中
立岩真也
姜 尚 中
立岩真也
第 II 部 経済=世界におけるアンペイド・ワーク
南アジア社会におけるアンペイド・ワーク
【ペイド・ワークへの転換をめぐって】
【ペイド・ワークへの転換をめぐって】
中村尚司
イスラーム社会の女性とアンペイド・ワーク
【脱ペイメントの経済システム】
【脱ペイメントの経済システム】
黒田美代子
カナダ・イヌイト社会の分業と男女関係
【ジェンダー今昔物語】
【ジェンダー今昔物語】
スチュアート ヘンリ
沖縄におけるアンペイド・ワークの歴史
比嘉道子
アフリカで考えたアンペイド・ワーク
【NGOの現場から】
【NGOの現場から】
伊勢崎賢治
ラテンアメリカ / カリブ社会のアンペイド・ワーク
【70年代後半以降の女性の役割の変容】
【70年代後半以降の女性の役割の変容】
畑 恵子
改革・開放期の中国におけるアンペイド・ワーク
【都市の女性の家事労働を中心に】
【都市の女性の家事労働を中心に】
石川照子
移行期ロシア / 東欧におけるアンペイド・ワーク
大津定美
ドイツにおける労働論とアンペイド・ワーク
住沢博紀
編集後記 (川崎賢子)
〔附〕 アンペイド・ワークをより深く知るためのブックガイド90