- エントロピー学会 編
- 責任編集=井野博満・藤田祐幸
- 菊変型判 280ページ
ISBN-13: 9784894342293
刊行日: 2001/4
「循環+多様性+関係」――「循環型社会」とは何か?
エントロピー学会が、「生命系を重視する熱学的思考」を軸に展開する、環境問題を根本から問い直すための好テキスト。地球環境問題を、自然科学や技術の問題にとどまらず、経済や社会の問題としても捉える、総合的な知のための教科書!
目次
本書を読むためのキーワード
はじめに (井野博満)
I 生命系と環境
1 循環と多様性
―― 生命系の視座
柴谷篤弘 (生物学)
2 遡河性回遊魚がになう海陸間の物質循環
室田 武 (経済学)
3 生命にとって環境とは
勝木 渥 (物理学)
II 技術と環境
4 環境とエントロピー
―― 熱物理学から
白鳥紀一 (物理学)
5 技術
―― できること・できないこと
井野博満 (金属材料学)
6 環境とエネルギー
―― 原子力の時代は終わった
藤田祐幸 (物理学)
7 環境ホルモンと生命
松崎早苗 (化学)
III 経済と環境
8 広義の経済学
―― 脱資本主義過程の環境問題
関根友彦 (経済学)
9 過剰な建設投資による財政的・環境的破綻
河宮信郎 (環境経済学)
10 地域通貨
―― 環境調和型経済を構築するために
丸山真人 (経済学)
IV 社会と環境
11 循環と多様から関係へ
―― 女と男の火遊び
中村尚司 (経済学)
12 コモンズ論
―― 沖縄で玉野井芳郎が見たもの
多辺田政弘 (環境経済学)
索 引
著者紹介