- 伊勢﨑賢治 著
- 四六並製 328頁 写真多数
ISBN-13: 9784894342521
刊行日: 2001/10
練達の“NGO魂”国連職員がデジカメ片手に奔走した波瀾万丈“県知事”業務の写真日記
植民地支配、民族内乱、国家と軍、一国家と国際社会・NGOの介入、新しい21世紀の国づくり……、現代国際社会が抱えるすべての問題が濃縮された小さな国で奮闘した一日本人が、最も危険な県の「県知事」として体験し、考えたものはいったい何か?
目次
序
組織名解説
1 一番難しい県を任せろと言ったら,本当にそうなった
2 国連軍のお手並み拝見
3 インドネシア軍と初対面
4 県立病院職員スト決行!
5 インドネシア国境河川は誰のものか
6 初めての半旗
7 国連軍兵士のセクハラ事件
8 わが砦、 洪水に流される
9 世銀よ、 いい気になるなよ
10 制服組を手なずけるには
11 “チモール化”へのジレンマ
12 汚職のはじまり
13 和解に銃はいらない
14 武装民兵との銃撃戦、 犠牲者1名
15 武装民兵ぞくぞく侵入、 緊張感高まる
16 銃撃戦2人目の犠牲者
17 戒厳令発令か
18 教育よ、 どこへ行く
19 スアイ教会虐殺一周年とUNHCR職員の虐殺
20 わが県、 初の収入!
21 東チモール人副知事任命!
22 ROE (Rules Of Engagement) 【交戦規則】
23 文民統治を思い知れ
24 安保理議長来る 国際メディアにデビュー
25 国連軍兵士 終わりなきセクハラ疑惑
26 非武装国家の夢はどこへ
27 DOC (緊急対策本部) 出動!
28 “チモール化”本格化
29 “チモール化”つまずく
30 和解への長い道のり
31 東チモール国防軍創設の真意
32 手厚すぎる加護の独立
33 正義と和解の狭間で
34 “性奴隷”の人権
35 民主主義よ、 どこへ行く
36 とにかく、 和解に銃はいらないのだ
感傷に浸る暇もなく、 アフリカへ ―― あとがきにかえて