構造改革下の地域振興――まちおこしと地場産業

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  • 下平尾勲
  • A5判 304ページ
    ISBN-13: 9784894342538
    刊行日: 2001/10

地域経済を立て直す法!

財政改革、構造改革、規制緩和と経済のグローバル化の圧力が強まるなか、地域経済・社会に未来はあるのか? 長年、地場産業を研究してきた著者が、地域の実情を踏まえた、より実践的、創造的な地域振興の方法を呈示!





目次

序 論

第1章 激変する環境と地域振興  ―― 構造改革と経済のグローバル化

第1節 地域振興の考え方

1 地域の自立性
2 地域の実情に即した地域政策

第2節 市場原理・規制緩和と地域経済

1 規制緩和の目的
2 地場産業・地域経済の再生産と日本経済再生
3 経済発展の2つの方向性

第3節 構造改革の性格

第4節 地域振興の重要拠点としての地方中小都市問題

1 地方中小都市の地位とその変化
2 地方中小都市の過疎化
3 地方中小都市の発展のあり方
4 地方中小都市再生への道

第2章 産業おこし運動と地域振興

はじめに  ―― 産業おこし運動の現在

第1節 産業おこし運動の経過

1 産業おこし運動の第1段階 ―― 1960年代から石油危機まで
2 産業おこし運動の第2段階 ―― 石油危機後から80年代
3 産業おこし運動の第3段階 ―― 90年代

第2節 産業おこし運動の背景

1 地域コミュニティーの弱体化
2 産業おこし運動と人材育成

第3節 産業おこし運動の視点

1 まちづくり構想の視点
2 人間復興の地域づくり
3 まちづくりと観光、 地場産業
4 歴史的な建造物の活用と産業育成
5 新産業の育成と地域活性化

第4節 福島県ふるさと産業おこし

1 産業おこし運動のねらい
2 ふるさと産業おこし運動の経過
3 新しい課題

第5節 産業おこし運動の新局面  ―― 販路拡大

1 販路拡大の基本的な方向
2 商品の企画、 開発力の充実
3 販売拠点の拡大のために
4 生産・販売のシステム化
5 販売体制

第3章 中小企業基本法の改正と地域振興

はじめに  ―― 中小企業の重要性

第1節 中小企業基本法の基本的な考え方

1 中小企業基本法はどのように改正されたか
2 中小企業基本法の基本精神=理念はどう変わったか

第2節 重点政策はどう変わったか

1 経営革新や創造的な事業活動の促進
2 市場原理の導入

第3節 具体的施策はどう変わったか

第4節 新中小企業基本法の問題点

1 旧中小企業基本法の成立背景と役割
2 新中小企業基本法に欠落している視点

第5節 今後の方向

1 中小企業の2階建て政策
2 中小企業と保護政策
3 現状分析に立脚した中小企業政策
4 人材育成と大学等の地方分散

第4章 高速交通体系と地域振興

第1節 高速交通体系の整備の経過

1 巨大都市間の連携 (1960年代)
2 大都市と地方との連携 (1980年代)
3 地域と地域との連携 (1990年代)

第2節 最近の交通の新しい特徴

1 交通手段相互の関係
2 商業機能の変化と交通
3 交通手段の代替性
4 高速交通は地域開発の目的でなく手段
5 大都市間高速交通の意義

第3節 巨大都市間の高速交通と地域間の高速交通
     ―― 東海道新幹線と東北・上越新幹線の比較 ――

1 新幹線開通の意義
2 山陽新幹線と東北新幹線の地元の受けとめ方の相違
3 地方における新幹線の果たす役割

第4章 高速交通体系と地域振興

1 高速交通の利活用と地方都市の再開発
2 産業構造の変化と人材の育成 ―― 大学の適正配置問題

第5章 産学連携と地域振興

第1節 産学連携がなぜ重要となったか

1 科学技術創造立国と産官学連携
2 日本経済の空洞化と産学連携

第2節 産学連携の意義と課題

1 最近の産学連携の高まり
2 産学連携、 協力の意義

第3節 産学連携のさらなる推進のために

1 産学連携、 協力のビジョン
2 相互信頼
3 長期的視点=制度の確立


あとがきに代えて
(附) 地場産業研究文献目録
図表一覧

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