- エミール・ ゾラ
- 小倉孝誠・菅野賢治 編訳=解説
- 四六変上製カバー装 392ページ
ISBN-13: 9784894343115
刊行日: 2002/11
資本主義社会に生きる人間の矛盾を描き尽した巨人
権力に抗しても真実を追求する真の“知識人”作家ゾラの、現代の諸問題を見透かすような作品を精選。「私は告発する」のようなドレフィス事件関連の文章の他、新聞、女性、教育、宗教、文学と共和国、離婚、動物愛護など、多様なテーマをとりあげる。
目次
第1部 社会・文化・風俗
女 性
いかにして娼婦は生まれるか
(1881年)
ブルジョワジーと不倫
(1881年)
上流階級の女性
(1881年)
貴族の女性たち
(1878年)
教 育
非宗教的な教育
(1872年)
フランスの学校と学校生活
(1877年)
ジャーナリズム
フランスの新聞・雑誌
(1877年)
訣別の辞
(1881年)
ジャーナリズムの功罪
(1889年)
文 学
共和国と文学
(1879年)
著者と出版人
(1896年)
宗 教
ルルドの奇蹟と政治
(1872年)
科学とカトリシズム
(1896年)
パ リ
オスマン時代のパリの浄化
(1872年)
ロンシャンの競馬
(1872年)
パリの廃墟をめぐる散策
(1872年)
パリ、 1875年6月
(1875年)
風俗と社会
万国博覧会の開幕
(1878年)
離婚と文学
(1881年)
動物への愛
(1896年)
人口の減少
(1896年)
第2部 ユダヤ人問題とドレフュス事件
ユダヤ人のために
(1896年)
共和国大統領フェリックス・フォール氏への手紙
(1898年)
陪審団への宣言
(1898年)
正 義
(1899年)
アルフレッド・ドレフュス夫人への手紙
(1899年)
〈訳者解説1〉 時代を見るまなざし ―― ジャーナリスト、ゾラ
〈訳者解説2〉 終わりなきゾラ裁判