- C・V・ヴェールホフ
- 加藤耀子・五十嵐蕗子訳
- 四六上製 336ページ
ISBN-13: 9784894343658
刊行日: 2003/12
「新しい人間は、女の腹からではなく男の出産マシンから生まれる」
近代の自然認識から生まれたもの――科学・技術信仰、国家による暴力、資本主義、コンピュータ、遺伝子工学、自然“保護”、そして“女性学”――を最もラディカルに批判する! “もうひとつの”学としての女性学を呈示。
目次
日本の読者へ
序
第1部 マシン、 出産
1 自然の男性化 / 性の人工化
―― 「もうひとつの」 学としての女性学について
2 母・他者・機械・無
―― 父系制における女たちの歴史
3 コンピュータは男の精神的出産マシンか?
第2部 暴力は進歩か
4 女は世界政治にどうかかわるか
―― 暴力としての現代政治を批判する
5 「収奪される女たち」
―― 女性運動と女性学
6 女は政治システムの能動的客体でよいのか
―― 政治学的女性学の論点
7 暴力は自然なことか?
第3部 自然を認識する
8 資本主義の中で対立する 「自然」 と 「社会」
9 自然保護による自然の破壊
10 自然の認識を阻む人間中心主義
訳者あとがき
原 注
初出一覧
著作リスト