- 岡部伊都子
- 解説・上野朱
- 四六上製カバー装 216ページ
ISBN-13: 9784894344303
刊行日: 2005/01
随筆家・岡部伊都子の原点!
なんとなくうつくしいイメージの匂い立ってくるような「古都ひとり」ということば。思いがけもなく与えられたその「古都ひとり」というタイトルを、くりかえしくりかえしくちずさんでいるうち、心の奥底からふるふる浮かびあがってくるのは「呪」「呪」「呪」。……(本文より)
■「呪」「虚」「艶」「彩」「闇」「音」「執」「淡」「幻」「酔」「離」「荒」……漢字の一文字から浮かび上がる古今変わらぬ人間の思い、自らの思いを、古都の風物に託して綴る名作。
目次
呪 〈じゅ〉
虚 〈きょ〉
艶 〈えん〉
彩 〈さい〉
闇 〈あん〉
音 〈おん〉
執 〈しゅう〉
淡 〈たん〉
幻 〈げん〉
酔 〈すい〉
離 〈り〉
荒 〈こう〉
旧版あとがき
追ってがき
[解説] 古都に鋼の鶴ありて 上野 朱