- C・フローロス著 前島良雄・前島真理訳
- A5上製 488頁
ISBN-13:9784894344556
刊行日: 2005/06
マーラー研究の記念碑的成果
マーラーを包括的に捉えた初の成果! 全交響曲を形式・自伝の両面から詳述、マーラーの交響曲が「絶対音楽」にとどまらず存在に対する根本的な問いかけを含み、個人的・伝記的・文学的・哲学的意味をもつことを明らかにする。
■【目次】
謝 辞
英語版への序文
序
第1部 初期の交響曲
「四部作」の根底にあるもの
交響曲第1番
成立史
初演ならびにさまざまな版
標題について
〈春、そして終わることなく〉
〈ブルーミネ〉
〈帆をいっぱいに張って〉
〈カロ風の葬送行進曲〉――マーラーの「ずたずたに引き裂かれた心、悲劇的アイロニー」
〈地獄から天国へ〉
交響曲第2番
成立史
標題が表す終末論的問いかけ
アレグロ・マエストーソ(〈葬礼〉)
アンダンテ・モデラート
スケルツォ――「ゆがんだ鏡の中の世界」
〈原初の光〉
フィナーレ――黙示録的ヴィジョン
交響曲第3番
成立史
マーラーの宇宙観とその源となるもの
マーラー対ニーチェ
世界の像としての交響曲
〈牧神が目覚め、夏が行進してくる(バッカスの行進)〉
〈野の花たちが私に語ること〉
〈森の動物たちが私に語ること〉
〈人間が私に語ること〉
〈天使たちが私に語ること〉
〈愛が私に語ること〉
交響曲第4番
成立史
主題としての死後の世界
全体の構成と主題
第1楽章――「永遠の今としての世界」
スケルツォ――「死の舞踏(フロイント・ハインが舞踏曲を演奏し始める)」
「平穏に(ポコ・アダージョ)」(「聖ウルスラの微笑み」)
フィナーレ〈天上の暮らし〉
第2部 中期の交響曲
完全に新しいスタイル
交響曲第5番
成立史
内的標題
葬送行進曲――「葬送の列のように」
「嵐のように荒々しく、きわめて激しく」
スケルツォ
アダージェット
ロンド・フィナーレ
交響曲第6番
成立史
主題的関連性と象徴性について
アレグロ・エネルジコ
スケルツォ
アンダンテ・モデラート
フィナーレ
交響曲第7番
成立史
解釈に関わるマーラーの指示
第1楽章
〈夜の音楽Ⅰ〉
〈影のように〉
〈夜の音楽Ⅱ〉アンダンテ・アモローソ
ロンド・フィナーレ
交響曲第8番
マーラー自身による意見
成立史
第Ⅰ部と第Ⅱ部の精神的統合
第Ⅰ部――讃歌〈来たれ、万物の創造主、聖霊よ〉
第Ⅱ部――ゲーテの『ファウスト』第2部からの最終場面
第3部 後期の交響曲
後期の作品スタイルについて
《大地の歌》
自叙伝的背景
詩の編成・改作について
LiedとGesangから成る交響曲
音楽の素材と異国趣味
〈この世の悲哀を歌う酒の歌〉
〈秋の日に孤独なもの〉
〈青春について〉
〈美について〉
〈春の日に酔いつぶれているもの〉
〈告別〉
交響曲第9番
成立史
告別、死そして変容――作品受容をめぐっての中心的な問題
楽章の配列と調性の扱い方
第1楽章
第2楽章
ロンド・ブルレスケ
アダージョ
交響曲第10番
作品の運命――デリック・クックによる「演奏用ヴァージョン」
成立史
円環をなす構想
アダージョ
スケルツォ
プルガトリオ
第4楽章(〈悪魔が私と一緒に踊っている〉)
フィナーレ
原 注
参考文献
自筆の複製
[附]マーラー関係日本語文献表
〈訳者解説〉マーラーの交響曲において「標題」とは何か
訳者あとがき
人名索引
英語版への序文
序
第1部 初期の交響曲
「四部作」の根底にあるもの
交響曲第1番
成立史
初演ならびにさまざまな版
標題について
〈春、そして終わることなく〉
〈ブルーミネ〉
〈帆をいっぱいに張って〉
〈カロ風の葬送行進曲〉――マーラーの「ずたずたに引き裂かれた心、悲劇的アイロニー」
〈地獄から天国へ〉
交響曲第2番
成立史
標題が表す終末論的問いかけ
アレグロ・マエストーソ(〈葬礼〉)
アンダンテ・モデラート
スケルツォ――「ゆがんだ鏡の中の世界」
〈原初の光〉
フィナーレ――黙示録的ヴィジョン
交響曲第3番
成立史
マーラーの宇宙観とその源となるもの
マーラー対ニーチェ
世界の像としての交響曲
〈牧神が目覚め、夏が行進してくる(バッカスの行進)〉
〈野の花たちが私に語ること〉
〈森の動物たちが私に語ること〉
〈人間が私に語ること〉
〈天使たちが私に語ること〉
〈愛が私に語ること〉
交響曲第4番
成立史
主題としての死後の世界
全体の構成と主題
第1楽章――「永遠の今としての世界」
スケルツォ――「死の舞踏(フロイント・ハインが舞踏曲を演奏し始める)」
「平穏に(ポコ・アダージョ)」(「聖ウルスラの微笑み」)
フィナーレ〈天上の暮らし〉
第2部 中期の交響曲
完全に新しいスタイル
交響曲第5番
成立史
内的標題
葬送行進曲――「葬送の列のように」
「嵐のように荒々しく、きわめて激しく」
スケルツォ
アダージェット
ロンド・フィナーレ
交響曲第6番
成立史
主題的関連性と象徴性について
アレグロ・エネルジコ
スケルツォ
アンダンテ・モデラート
フィナーレ
交響曲第7番
成立史
解釈に関わるマーラーの指示
第1楽章
〈夜の音楽Ⅰ〉
〈影のように〉
〈夜の音楽Ⅱ〉アンダンテ・アモローソ
ロンド・フィナーレ
交響曲第8番
マーラー自身による意見
成立史
第Ⅰ部と第Ⅱ部の精神的統合
第Ⅰ部――讃歌〈来たれ、万物の創造主、聖霊よ〉
第Ⅱ部――ゲーテの『ファウスト』第2部からの最終場面
第3部 後期の交響曲
後期の作品スタイルについて
《大地の歌》
自叙伝的背景
詩の編成・改作について
LiedとGesangから成る交響曲
音楽の素材と異国趣味
〈この世の悲哀を歌う酒の歌〉
〈秋の日に孤独なもの〉
〈青春について〉
〈美について〉
〈春の日に酔いつぶれているもの〉
〈告別〉
交響曲第9番
成立史
告別、死そして変容――作品受容をめぐっての中心的な問題
楽章の配列と調性の扱い方
第1楽章
第2楽章
ロンド・ブルレスケ
アダージョ
交響曲第10番
作品の運命――デリック・クックによる「演奏用ヴァージョン」
成立史
円環をなす構想
アダージョ
スケルツォ
プルガトリオ
第4楽章(〈悪魔が私と一緒に踊っている〉)
フィナーレ
原 注
参考文献
自筆の複製
[附]マーラー関係日本語文献表
〈訳者解説〉マーラーの交響曲において「標題」とは何か
訳者あとがき
人名索引