ISBN-13: 9784894345041
刊行日: 2006/3
最初で最後の政治小説
2006年度ノーベル文学賞受賞!
現代トルコの最高峰作家、待望の邦訳第二弾。“9・11”事件直後に発表後、世界40か国語に翻訳され、今日の情勢を見事に予見したとして、アメリカを始め各国でベストセラーにランクインした超話題作。
目次
1 カルスへ行く
2 町の外れ
3 貧困と歴史
4 Kaとイペッキは 〈新生活〉 ケーキ店で
5 殺人犯と被害者とのあいだの最後の会話
6 ムフタルの悲しい物語
7 党の県支部で、 警察署で、 再び通りで
8 “紺青” とルステムの物語
9 自殺したいとは思わない無信仰者
10 雪と幸せ
11 Kaはシェイクと
12 ネジプとヒジランの悲しい物語
13 雪の下をカディフェと歩く
14 夕食の食卓で、 恋、 覆うこと、 自殺について
15 国民劇場で
16 ネジプの見た光景とKaの詩
17 黒い覆いを焼いた少女に関する芝居
18 舞台での革命
19 革命の夜
20 Kaが夜寝ている間に、 そして翌朝
21 Kaは冷たい恐ろしい部屋で
22 スナイ・ザイームの軍隊と演劇の経歴
23 スナイと総司令部で
24 六角の雪の一片
25 Kaはカディフェとホテルの部屋で
26 “紺青” の西へのメッセージ
27 Kaはトゥルグット氏を声明に参加させるべく説得に努める
28 Kaとイペッキはホテルの部屋で
29 フランクフルトで
30 長くは続かない幸せ
31 〈アジア〉 ホテルでの秘密集会
32 恋、重要でないこと、 “紺青”
33 撃たれるかも知れない恐怖
34 仲介者
35 Kaと “紺青” は独房で
36 人生と芝居、 芸術と政治の間の取引
37 最後の芝居の準備
38 無理に引き止められること
39 Kaとイペッキはホテルで
40 終わらない章
41 紛失した緑のノート
42 最後の場面
43 4年後、 カルスで
本書の中の詩 ―― カルスでKaのところにやって来た順に
訳者あとがき
関連情報
爆笑問題・太田光さんが大絶賛!
「イスラムの人たちの苦しみを一番リアルに伝えている恋愛小説。
だから今、若い人にすごく読んでもらいたい。」