わが真葛物語――江戸の女流思索者探訪

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  • 門玲子
  • 四六上製 416ページ
    ISBN-13: 9784894345058
    刊行日: 2006/3
  • 滝沢馬琴を驚かせた「独考」の著者の生涯とは

    江戸女流文学の埋もれた傑物、只野真葛。『赤蝦夷風説考』の工藤平助の娘に生まれ、広い視野と鋭い洞察力で経済至上主義を批判、儒教の教えではなく「天地の間の拍子」に人間の生き方を見いだす独自の宇宙論「独考」を著し、かの馬琴に細緻な「独考論」を書かせた真葛の生涯に迫る。

    目次

    はじめに  ―― 幾度かの出会い

    第1章 真葛小伝


    第2章 取材の旅  ―― 仙台へ、 真葛に会いに


    第3章 みちのく紀行  ―― 真葛の作品をめぐって 1

    1、「みちのく日記」
    2、「塩竈まうで」
    ◇ 幕間の旅 (1)
    3、「真葛がはら」
    ◇ 幕間の旅 (1) ― つづき
    4、「いそづたひ」
    ◇ 幕間の旅 (1) ― つづき

    第4章 仙台での日々  ―― 真葛の作品をめぐって 2

    1、 「奥州ばなし」
    ◇ 幕間の旅 (2)
    2、「キリシタン考」
    ◇ 幕間の旅 (3)
    3、和歌と漢詩 ―― 仙台での静かな日々

    第5章 「独 考」  ―― 真葛の作品をめぐって 3

    1、「独考」 の基調  ―― 「天地の間の拍子」 で儒教を批判
    2、女と男の関係考
    3、真葛の経済観

    第6章 真葛と馬琴


    おわりに  ―― 馬琴宅跡の 「硯の井戸」 を訪ねて



    あとがき
    参考文献
    只野真葛関係 略系図
    年 譜

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