安場保和伝 1835-99――豪傑・無私の政治家

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  • 安場保吉 編
  • 四六上製 464頁 口絵2頁
    ISBN-13: 9784894345102
    刊行日: 2006/4

「日本一の豪傑政治家だ。」(頭山満)

「岩倉使節団唯一の失敗者」「反民権的県令」との通説を覆し、小楠四天王の一人として、鉄道、治水など地域開発に尽力、後藤新平を見出し、頭山満をして「岩倉や伊藤より偉かった」と言わしめた、安場の全貌に迫る初の評伝!口絵8頁

目次

まえがき
安場保吉


第1章 熊本・維新時代
花立三郎

1 幼少時代
2 横井小楠塾に学ぶ
3 実学党起る
4 幕末・維新に活躍する
5 新政府に仕える


第2章 明治政府成立時代
三澤 純

1 胆沢県大参事として
2 民蔵分離問題の渦中で
3 古巣熊本藩での活躍
4 廃藩への道


第3章 福島県令時代
福井 淳

1 福島県治の改革
福島権令・県令への就任 / 行政機構の整備 / 地租制度の改正
2 開墾と殖産興業の推進
安積の開墾 / 殖産興業の推進 / 運輸・交通・通信の整備 /
教育・厚生・文化の振興 / 生活・娯楽の改革
3 国政への意見と第1回地方官会議への出席
国政への意見 / 第1回地方官会議への出席


第4章 愛知県令時代
住友陽文

1 難治県にいどむ
愛知県令就任 / 地租改正事業と政治姿勢
2 安場県政と地方制度改革
府県行政改革構想 / 第2回地方官会議での主張
3 殖産興業の終焉と県令辞任
県庁舎の移築 / 名古屋城金鯱の復帰 / 勧業政策 / 明治用水の設備 /
後藤新平の登用 / 伝染病予防対策 / 安場県令の辞任


第5章 日本鉄道会社の創設へ
中村尚史

1 日本鉄道構想の源流
鉄道創業と民営鉄道構想 / 華族の鉄道構想 / 東山社の鉄道構想
2 日本鉄道設立運動と安場保和
民営鉄道構想の再燃 / 在官有志の登場 / 日本鉄道設立構想 /
設立準備の進展
3 日本鉄道の成立
設立運動の展開 / 日本鉄道の成立 / 日本鉄道の発展


第6章 元老院議官・参事院議官時代
中野目徹

はじめに
1 「議法」 機関の一員
2 明治14年政変と中正党
3 参事院議官転任と地方巡察
4 鹿鳴館時代のなかで
おわりに


第7章 福岡県令・県知事時代
東條 正

はじめに
1 県会における筑後川改修工事案件の審議
2 安場知事と県会
3 福岡県治水問題の経緯
4 九州鉄道会社への発起
5 九州鉄道会社への配当保障請願
おわりに


第8章 貴族院議員時代
小林和幸

1 貴族院議員への勅選
2 「対外硬」 問題と安場 ―― 第二次伊藤博文内閣との対峙
3 日清戦争後の貴族院と安場


第9章 北海道庁長官時代
桑原真人

1 安場保和と北海道
安場長官の就任と施政方針 / 安場長官と北海道区制の施行問題
2 安場長官と北海道炭礦鉄道会社
安場長官と小樽港の埋め立て問題 / 安場長官の更迭運動と退任


第10章 安場咬菜管見
鶴見俊輔



〈附録〉
 
 
1 安場保和の家系
2 安場保和略年譜
3 安場保和関係資料

人名索引

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