- クリストフ・シャルル 著
- 白鳥義彦 訳
- A5上製 360頁
ISBN-13: 9784894345171
刊行日: 2006/6
国家に対峙する前衛=「知識人」
“知識人不在”が言われて久しい現在の日本にこそ送る、周到な分析で迫る秀逸の書!
1894年のドレフュス事件をきっかけに誕生した、“国家理性にあえて立ち向かう文化的・政治的な前衛”=「知識人」。共和政と民主政が定着しつつあったこの時期のフランスで、集団として社会認識の枠組みとして、政治的カテゴリーとして「知識人」が出現したのは、なぜか!?
目次
序 論
第I部 「知識人」 以前の知識人
第1章 「知識人」 ―― 歴史的社会的系譜
第1節 先祖たちの肖像
第2節 知識界の拡張と危機
第3節 新たなアイデンティティを求めて
―― 1890年代の 「知識人」
結 語
第2章 「知識人」 か 「エリート」 か?
第1節 共和主義 「エリート」 と、 「指導階級」 の危機
第2節 共和主義 「エリート」 の危機
第3節 「知識人」 か 「エリート」 か
―― 正統主義から前衛主義へ
結 語
第II部 「知識人」 と権力界
第3章 「知識人党」 の誕生
第1節 文学的前衛と政治的前衛
第2節 政治の誘惑
(アンケート調査とマニフェスト)
結 語
第4章 「知識人」 対 「エリート」 ―― ドレフェス事件の一つの読み方
第1節 象徴的読解
―― 「数えるなかれ量るべし」 (マルク・ブロック)
第2節 社会的読解
―― 動&nnbsp;員
結 語
第5章 左派 「知識人」 と右派 「知識人」
第1節 大学界
―― 旧派と新派
第2節 文学界
―― 世代の対立
第3節 左派 「知識人」 と右派 「知識人」
結 語
結 論
付 録
原 注
訳者あとがき
図表一覧
人名索引