- イバン・イリイチ 著
- デイヴィッド・ケイリー 編
臼井隆一郎 訳 - 四六上製 416頁
ISBN-13: 9784894345492
刊行日: 2006/12
人びとに「未来」などない。あるのは「希望」だけだ。
「最善の堕落は最悪であるCorruptio optimi quae est pessima.」――
教育・医療・交通など「善」から発したものが制度化し、自律を欠いた依存へと転化する歴史を通じて、キリスト教‐西欧‐近代の最深部に批判を向けつつ、尚そこに、「今・ここ」の生を回復する唯一の可能性を探る。
イリイチの思想の根底が示された最晩年の美しい結晶。
目次
序 文
チャールズ・テイラー
まえがき
デイヴィッド・ケイリー
序 論
デイヴィッド・ケイリー
I 最善の堕落は最悪
1 福 音
2 神 秘
3 偶然性 1 神の掌中にある世界
4 偶然性 2 テクノロジーの起源
5 罪の犯罪化
6 怖 れ
7 福音とまなざし
8 健 康
9 均 衡
10 学 校
11 友 情
12 いかに死ぬかを知る サヴォナローラ最期の日々
13 システムの時代
14 結 び
II 反 復
15 終末の始まり
16 良 心
17 至高の栄光
18 道具からシステムへ
19 身体化と脱身体化
20 コンスピラツィオ
21 分水嶺を越えて
22 無 償 性
原 注
訳者あとがき
人名索引