政党と官僚の近代――日本における立憲統治構造の相克

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  • 清水唯一朗 著
  • A5上製 336頁
    ISBN-13: 9784894345539
    刊行日: 2007/1

“政党‐官僚関係”の構造と歴史を初めて読み解く!

なぜ日本の首相は官僚出身なのか?「政党と官僚の対立」という通説を問い直し、両者の密接な関係史のなかに政党政治の誕生を跡付け、その崩壊をもたらした構造をも見出そうとする野心作!


目次

序  論 ――政党・官僚関係史の意義

本書の課題
本書の視角


第1章 立憲統治構造の導入 ――政党・官僚関係史の制度的序説

  序
第1節 立憲統治機構の模索 ――大隈モデルの射程
第2節 初期立憲統治機構 ――伊藤モデル ――の導入
第3節 初期立憲統治機構の運用と補正 ――立法・行政関係の展開
第4節 初期立憲統治機構の確立 ――統治構造への射程
結  語


第2章 初代政党内閣の登場と崩壊 ――立憲統治機構への挑戦

  序
第1節 隈板内閣の成立と官僚 ――新展開への期待
第2節 猟官の実相と統治構造の動揺 ――政党の理想と現実
第3節 初代政党内閣の崩壊 ――挑戦の帰結と展望
結  語


第3章 政党内閣像の相克 ――進歩派モデルと自由派スタイル

  序
第1節 統治構造設計をめぐる自由・進歩両派の相克
第2節 縦断論・独立論・共存論 ――文官任用令の改正
第3節 折衷論の模索 ――総務長官・官房長制と伊藤モデルの変容
結  語


第4章 立憲統治構造の変動 ――藩閥・政党対立から二大政党対立へ

  序
第1節 藩閥政党化への序章 ――桂園体制の成立と崩壊
第2節 大正政変と第一次山本内閣 ――政党政治への前進
第3節 新たなる対立構造の顕在化と克服 ――政党・内閣・枢密院
結  語


第5章 官僚の政党参加と政党改良の進展 ――立憲統治構造の転換

  序
第1節 大正政変前後における政党と官僚 ――政党政治の序曲としての官僚の意識変化
第2節 原敬総裁期における政友会の改良 ――政友会スタイルの萌芽
第3節 原敬内閣における政党と官僚 ――擬似政党内閣の誕生
結  語


第6章 政党内閣型統治構造の樹立 ――立憲統治構造の確立

  序
第1節 官僚の政党参加の進展 ――第二次護憲運動と第十五回総選挙
第2節 政党・内閣・官僚関係の制度設計 (1) ――憲政会モデルと政友会スタイル
第3節 政党・内閣・官僚関係の制度設計 (2) ――護憲三派モデルの整備
結  語 政党内閣型統治構造の確立


結  語 ――政党と官僚の近代

あとがき
史  料・参考文献一覧
資  料
 大臣・次官・政治任用職人事
 明治・大正期における内閣補佐機関長の比較
 官僚出身衆議院議員候補一覧

近代日本政官関係年表 (1867 - 1926)
事項索引 / 人名索引

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