- 菊大並製 376ページ
ISBN-13: 9784894345584
刊行日: 2007/03
新しい時代に向けてトータルな知の総合を企図する学芸総合誌
目次
私の詩学
鶴見和子
鶴見和子の「詩学」
鶴見俊輔
山姥の化身
多田富雄
不思議なご縁
上田敏
患者―医者の関係を超えて学んだこと
大川弥生
患者としての鶴見和子さん
唄孝一
社会学理論を裏づける日本的情趣
石牟礼道子
姿の勢い、いのちの勢い
志村ふくみ
姐御としての鶴見和子さん
金子兜太
うつくしい生き姿
篠田桃紅
鶴見さんへの敬服
加藤周一
シャキシャキとしていながら楽しい方
三木睦子
真の意味でのインテレクチュアル
緒方貞子
死の日まで新しいものを学ぶ
ヨゼフ・ピタウ
初対面の鮮烈な印象
柳瀬睦男
鶴見和子先生と大分
平松守彦
知の狩人
宇野重昭
東北からみた内発的発展論
赤坂憲雄
曼荼羅という世界認識
川勝平太
心の温かい人
ロナルド・ドーア
民衆の知的創造性
武者小路公秀
弱い者、小さな者、殺される者の学問
西川 潤
南方熊楠とクストー
服部英二
内発的発展と自己創出
中村桂子
南方熊楠という宿題
松居竜五
鶴見和子の学問
三輪公忠
内発的発展論の十の要件
岩村沢也
和子先生の学恩
河野信子
喫茶店での意味深い時間
見田宗介
鶴見和子さんの社会学
宮島喬
生活記録運動の娘たちの「先生」
澤井余志郎
鶴見和子さんとテリー・ホイットモア
吉川勇一
湯布院での鶴見和子先生
中谷健太郎
風姿ということ――金沢にて
出島二郎
内発的発展について
田中優子
南方熊楠の粘菌の意味
安野光雅
南方曼陀羅論へのスタート
上田正昭
竹内好さんの思い出から
飯倉照平
最期を共にした南方熊楠曼荼羅図板画
田中 武
新しい日本舞踊への後押し
西川千麗
徹底的に研究された踊り
花柳乃布美・恵太郎
“女書生”の踊り
武者小路公秀
弱い者、小さな者、殺される者の学問
高橋千鶴子
透明でストレートな歌人
佐佐木幸綱
鶴見和子さんの歌一首
大岡 信
一度の出会い
河野裕子
きものを着ること
坂元良江
「おじょんば」と「ちんぴら」
上野千鶴子
すばらしいきもののコーディネーター
林 佳恵
鶴見さんにいただいた帯
寺井美奈子
私のあこがれの君
高野悦子
鶴見和子さんは生きている
黒田杏子
いまも奮い立たされる存在感
大石芳野
二つの文化――鶴見和子さんに捧ぐ
富山妙子
真の意味でのエコロジカル・フェミニスト
綿貫礼子
和子さんの反骨、まっすぐな姿勢
澤地久枝
親子孫三代のお付き合い
ろう山道雄
先生のオムレツ
川口 泉
知的で美しい暮らし
松本侑壬子
いのちの波動に包まれて
浅井靖子
闘病報告
内山章子
伯母の書斎
鶴見太郎
鶴見和子文庫のこと――言葉をリレーする
西川祐子
鶴見和子+赤坂憲雄
〈最終対談〉東北学と内発的発展論(抄)
《小特集》「東」と「西」の接触に目を凝らす、トルコ発の世界文学 ノーベル文学賞受賞! オルハン・パムク氏、受賞講演&インタビュー |
《インタビュー》 「政治の予言者」トッドは 2007年春の仏大統領選をどう見るか? 仏大統領選をめぐる偽りの二者択一 エマニュエル・トッド |
《新発見》 「日米決戦」開戦直後、松岡洋右から徳富蘇峰への書簡。 松岡洋右――その外交の明暗と大東亜戦争 |
《小特集》韓国の民主化運動と日本の役割 韓国民主化運動と日本 鄭敬謨 韓(朝鮮)半島式統一とは何か 白楽晴 【市民、海外韓民族ネットワーク、日本、それぞれの役割】 |
《対談》読書の楽しみ ダニエル・ペナック/林 望 |
第二回 河上肇賞 受賞作決定 奨励賞 太田素子氏「子宝と子返し――近世農村の家族生活と子育て」 |
《連載》 ●金時鐘の詩 木 蓮 金時鐘 ●往復書簡 多田富雄-石牟礼道子 〈第四信〉いまわのきわの祈り 石牟礼道子→多田富雄 ●科学から空想へ――フーリエとその精神的系譜 4 呼びかけるテクスト――『四運動の理論』(三) 石井洋二郎 ●日本語で思考するということ――日本語によってつくられた思想家たち 4 テニヲハの中で占めるハの位置 浅利誠 ●伝承学素描 4 ヒメ・ヒコ祭政体 能澤壽彦 《連載》 ●榊原英資が世界を読み解く 12 2007年の中国とインド ●反哲学的読書論 10(最終回) 「東亜新秩序」の理想と改革的「国体」像 子安宣邦 巻頭俳句 石牟礼道子 |