父のトランク――ノーベル文学賞受賞講演

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  • オルハン・パムク    《対談》佐藤亜紀
  • 和久井路子 訳
  • B6変上製 192ページ
    ISBN-13: 9784894345713
    刊行日: 2007/5

パムク自身が語るパムク文学のエッセンス。

父と息子の関係から「書くとは何か」を思索する表題作のほか、作品と作者との邂逅の妙味を語る講演「内包された作者」、体験も踏まえて“政治と文学”を語る「カルスで、そしてフランクフルトで」、および作家・佐藤亜紀との来日特別対談とノーベル賞授賞式直前インタビューを収録



目次

I  父のトランク  ――ノーベル文学賞受賞講演

父が残したトランク  作家であること  文学への衝動
中心ではないという感覚  自分は本物だろうか
人間は似ているという信念  世界を作り出す幸せ
なぜ書くのか?  処女作の最初の読者

II  内包された作者

毎日一服の文学を  書くことの困難と希望
作家がつくるもうひとつの世界  子どもの遊びとしての小説
内包された作者

III カルスで、 そしてフランクフルトで

『雪』 の舞台を歩いて  文学における 「他者」  小説家と政治
「東」 と 「西」 をめぐって  小説が露呈させるもの
ヨーロッパの礎石としての小説
トルコとヨーロッパという問題  世界の全てをとりこめる器


〔附〕
1 書くことが、 わたしを救う  ―― ノーベル賞授賞式直前インタビュー ――
 
2 「東」 と 「西」 を超えて  ――来日特別対談   オルハン・パムク 佐藤亜紀

オルハン・パムク略年譜

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