- 菊大並製 424ページ
ISBN-13: 9784894345812
刊行日: 2007/07
新しい時代に向けてトータルな知の総合を企図する学芸総合誌
目次
久高島で考える「琉球の自治」
松島泰勝
久高島の思想 【海と共に生きる聖地の人々】
内間 豊
久高島留学とは何か 【現代社会が失いかけている学びの場】
坂本清治
久高島・自治の可能性 【島の霊力と「久高島土地憲章」】
安里英子
久高島と竹富島
上勢頭芳徳
奄美―久高―沖縄 【神々の自立・独立論】
新元博文
国策に翻弄された奄美社会
前利 潔
幻想としての沖縄タウン・大正区
金城 馨
「自治」と「地域主義」の具体化
【〈ゆいまーる「琉球の自治」〉に参加して】
真喜屋美樹
相生の島 【〈ゆいまーる「琉球の自治」〉に参加して】
鈴木一策
琉球の自治と憲法
川満信一
自治の夢
高 銀
自治・自立か植民地化か
高良 勉
“琉球の自治”とは何か
目取真俊
夢のまた夢、実現の可能性
由井晶子
復帰とは何か 【シマづくりの困難を引き受けること】
比嘉道子
「清ら」による世直し
海勢頭豊
琉球文学の固有性と主体性
波照間永吉
琉球・沖縄史における「自治問題」
西里喜行
轍のない地平 【未清算の琉球国併合】
後田多敦
帰属意識の行方 【復帰・独立・自治】
石垣博孝
緩んだ自治に「活」を
久岡 学
自治の原型NPO
下地和宏
西表島をほりおこす 【西表と私の戦後史】
石垣金星
自治を生きる人々
――池間苗・上原成信・船道賢範・国吉昌則・石垣昭子
松島泰勝
与那国島の国境交流と自治
田里千代基
沖縄の豊かさをどう計るか
【沖縄の“豊かさ”を考えるための基礎作業】
西川 潤
人が其処に住むこと
子安宣邦
東アジアにおける琉球と韓国 【内発的発展論とネットワークの間】
崔元植
貨幣経済の虚構と琉球の自治 【日本人全体を視野に入れた書】
大石芳野
開かれた「自治」にむけて
玉野井麻利子
琉球弧の持続可能な経済
高成田享
ラディカルな提案をいかに受けとめるべきか
佐藤 学
「ウチナー/ヤマト」をめぐる現実の複雑さと二重性
多田 治
《小特集》韓国が生んだ大詩人、高銀 高銀+辻井喬 〈対談〉詩人と近代 高銀来日スピーチ&インタビュー |
《寄稿》世界で三億人以上の死者? 成人麻疹の流行を教訓とし、新型インフルエンザに備えよ! 感染症は過去のものではない ――成人麻疹と新型インフルエンザ 岡田晴恵 |
《対談》「格差」にどう向き合うべきか ロベール・ボワイエ+橘木俊詔 |
《寄稿》 国連と多国間主義の復権へ向けて 【国際的連帯をめぐる考察】 ジャン=マルク・クワコウ そこへ言葉を投げ入れよ ――詩という希望のために 河津聖恵 後藤新平と日露協会 1920―29年 富田 武 横井小楠思想と現代 石津達也 |
《新連載》 ●水の都市論――大阪からの思考 1 浜 橋爪紳也 《連載》 ●金時鐘の詩 青いテロリスト 金時鐘 ●往復書簡 多田富雄-石牟礼道子 〈第六信〉いのちのあかり 石牟礼道子→多田富雄 ●科学から空想へ――フーリエとその精神的系譜 6 フーリエの夢想都市――『産業的協同社会的新世界』 石井洋二郎 ●日本語で思考するということ――日本語によって作られた思想家たち 5 日本思想と日本語の問題 浅利 誠 ●伝承学素描 6 近代国家と古伝祭祀世界 能澤壽彦 《連載》 ●榊原英資が世界を読み解く 14 日本のネオ・コンサーバティズム 巻頭俳句 石牟礼道子 |