〔学芸総合誌・季刊〕環――歴史・環境・文明 vol.33 [特集]世界史のなかの68年

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  • 菊大判 360ページ
    ISBN-13: 9784894346215
    刊行日: 2008/04

新しい時代に向けてトータルな知の総合を企図する学芸総合誌

50頁を超える、本格的書評欄が『環』に登場、いよいよ第一弾!




目次

〈インタビュー〉68年とフランス現代思想

A・バディウ


パリの68年

西川長夫



フランスの68年 ――68年5月の残光

西山雄二


アメリカの68年――リベラルな社会におけるラディカルな知識人

I・ウォーラーステイン


アメリカの68年――確信から行動へ

S・ヴラストス


メキシコの68年――オリンピックとトラテロルコ

O・パス


メキシコの68年――ピュロスの敗北

C・フエンテス


アフリカ・68年の死角――カメルーンのもう一人のエルネスト

谷口侑


〈インタビュー〉68年の世界史――67年の中東から見る

板垣雄三


ソ連・東欧圏の68年
――改革共産主義の興隆と終焉

伊東孝之


68年革命と朝鮮半島 ――過去になった未来

林志弦


中国の68年――世界における造反運動の退潮

金観濤+劉青峰


沖縄の68年 ――私的視野から

川満信一



日本の68年 ――「全共闘」・「美共闘」の可能性と問題点

針生一郎


〈フォトエッセイ〉ターニングポイント

渡辺眸


もう一つの68年 テロと右傾化の原点

岡田明憲


女性から見た68年

古田睦美



〈コラム〉私にとっての68年

転回
竹内敏晴

政治の季節から文化革命へ
青木やよひ

ゲート前坐りこみ
河野信子

68年と科学
中山茂

不可逆な68年
吉川勇一

遅れてきた署名者
子安宣邦

フランスとベトナムと
海老坂武

ほんとうの私への回帰
黒田杏子

成り上がり者がつくった時代
西舘好子

揺れる電機傘と「三億円」
窪島誠一郎

右も左もない
新元博文

実存主義の種
鶴田静

68年の赤い糸
加藤登紀子

40年、抱えてきた宿題
佐々木愛

あの冬の記憶
永田和宏

目覚め、そして屈折
宮迫千鶴

40年、抱えてきた宿題
佐々木愛


〈書物の時空〉

〈書物の時空〉に期待する
御厨貴


●名著探訪
 『ツキュディデスの場合』(田中美知太郎著)
粕谷一希

 『大衆の反逆』(オルテガ・イ・ガセット著)
猪木武徳

 『動物会議』(ケストナー著)
中村桂子

 『暗い並木道』(ブーニン著)
渡辺京二


●書評
『国家・教会・自由』(福岡安都子著)
雰囲気の力
國分功一郎

『合衆国再生』(バラク・オバマ著)
アメリカは一体感を取り戻せるか
宇野重規

『陸羯南』(有山輝雄著)
ナショナリズムの語り方をめぐって
中野目徹


●リレー連載・本と出会う1
浅草文庫――ある民営図書館の風姿
水谷千尋


●本をめぐる対話1
批評と学問
高橋英夫+粕谷一希


《寄稿》ユーロリベラリズムの地平を超えて    
――ユーロ導入10年の現状と展望

井上泰夫


《寄稿》美空ひばり「舟歌」がきこえる――阿久悠頌
山田登世子 


《新連載》小倉和夫 近代日本のアジア外交の軌跡 1 明治維新とアジア
小倉和夫


《連載》

●金時鐘の詩
 四月よ、遠い日よ。
金時鐘


●榊原英資が世界を読み解く 17(最終回)
 世界のなかの日本


●日中関係の現在・過去・未来 2
 清国ムスリム公使の中日外交 上
王柯


●水の都市論――大阪からの思考 2
 
橋爪紳也


●シェイクスピアの罠 3
 蛆虫(ワーム)と(ワーム)とドラゴン
石井洋二郎


●科学から空想へ――フーリエとその精神的系譜
 9 拡散する波動
石井洋二郎


●伝承学素描
 9 大本教と祭政
能澤壽彦

  巻頭俳句 石牟礼道子

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