ふたつの故郷(ふるさと)――津軽の空・星州の風

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  • 朴才暎
  • 四六上製 256ページ
    ISBN-13: 9784894346420
    刊行日: 2008/08

生まれ育った地・津軽と始祖の地・朝鮮。様々な立場を“懸橋”する、感性の結実。デビュー第一作!

雪深い“津軽”に生まれ育った“在日コリアン”。女性問題心理カウンセラーという仕事の傍ら、様々なレッテルにも揺るがない故郷への思いを綴る随筆で96年「毎日・ふるさとの主張」最優秀賞受賞。
アジアの文化の懸橋として07年「ユーラシア出会いのコンサート」主宰。―“ふたつの故郷”の眼差しに育まれたその軌跡。




目次

序 ふるさとと思いやり

Ⅰ 揺 籃


わたしにとっての学校
民族は 「私」 という、 健やかに身体的なもの
父の財産
ピアノ

靴を磨く時間
異文化の 「笑い」
まぶしい


Ⅱ 地 霊

労働 ――サイクリング・ロードで思ったこと 1
地名の命
鬼は外 福は内

飛鳥 ――悠遠のまほらへ

タヒャンサリ
郷暮し
上方の味 ――三題


Ⅲ もうひとつの地図

鳥に惹かれて
民族の装い 女の装い
茶の心 ―― 一期一会
ミーハーは、 かくして不明を恥じる
結婚の意味
庚申さま
男の子
バックボーン (文化)
所詮、 うそ ――ガンジーとサルラディ
ひと悶着 ――サイクリング・ロードで思ったこと 2
墨染めの衣
光背 ――そして、後ろ姿


Ⅳ 蟷螂の斧

魂の選択
女 ―身体
フェミニスト・カウンセリングの鍵が開く新しい地平
意思決定に参加することの意味
終焉、 しかし絶えざる出発


Ⅴ 出会う心

日々の思想信条・主義主張 ――康宗憲先生にお会いして
灰谷健次郎さんのこと
周五郎さんへ
つれづれ
座右の書
出会いの尊さと愉しさを ――「ユーラシア出会いのコンサートin薬師寺」
その手によって ――岡部伊都子 『美のうらみ』 に寄せて
怒りの本質


あとがき
初出一覧

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