- 松原久子
- 四六上製 296ページ
ISBN-13: 9784894346659
刊行日: 2008/12
全欧州を荒廃に陥れた「宗教戦争」は17世紀日本に何をもたらしたか?
新旧キリスト教の日本への覇権争いが、人々の純粋な魂を翻弄した江戸初期の島原。鎖国迫る中、キリシタン大名の娘の真実を求める行動力が、原城の天守閣を焼き払う。欧米で大論争を巻き起こしてきた作家が送る、息もつかせぬ歴史小説。
目次
第1章 神の戦士
第2章 プリンセサ
第3章 暗い浜辺
第4章 風変りな駕籠
第5章 囚 人
第6章 地下道
第7章 居酒屋 「白梅」
第8章 地震の余波
第9章 夜明けの決意
第10章 禁教令
第11章 長期計画
第12章 節 穴
第13章 十字架と菩薩
第14章 竹筒の内報
第15章 深夜の会議
第16章 灯下の呻吟
第17章 慣れ親しんだ声
第18章 火と水を越えて
第19章 奇 蹟
第20章 マンドリンの音
第21章 半島の法令
第22章 夏の終り
第23章 彗星の予言
第24章 エスペランサ
あとがき
関連年表 (1543―1639)