語る 俳句 短歌

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  • 金子兜太・佐佐木幸綱
  • 黒田杏子 編
  • 四六上製 272ページ
    ISBN-13: 9784894347465
    刊行日: 2010/06

最高の俳句 短歌 入門!! 二人の巨頭が一晩かけて語り明かした貴重な対話録。

綿々と連なる歌の家系に生まれた“男歌”の歌人、佐佐木幸綱。戦時中はトラック島で辛酸をなめた自称“荒凡夫”である俳人・金子兜太。短詩型という一つの“定型”を手がかりに相対する二人の、火花散る言葉。
「大政翼賛会の気分は日本に残っている。頭をさげていれば戦後は通りすぎるという共通の理解である。……二人の作風が若い世代を揺すぶる力となることを。」
(推薦・鶴見俊輔)




目次

節目の年に ――はじめに
金子兜太

第1日 ――2009年9月29日

Ⅰ 俳句 短歌の魅力

はじめに
110年続く歌の家に生まれた佐佐木幸綱
伝統の重みに反抗的で否定的だったころ
俳句の 「ホトトギス」 と短歌の 「アララギ」
信綱の指導法 「おのがじしに」
「ホトトギス」 を君臨させた大きな力
「もの」 と 「心」 のバランス
短歌は 「新しもの好き」
俳句から離れなかった三つの理由・その1 「俳句ができちゃう」
俳句から離れなかった三つの理由・その2 「秩父の風土に支えられた」
俳句から離れなかった三つの理由・その3 「出沢珊太郎との出会い」
同人誌 「海程」 の創刊
秩父人気質
父・伊昔紅の思い出、水戸高校の思い出

Ⅱ アニミズムと人間

アニミズム、 それは生きもの感覚
本能について考える必要がある
本能が見えなくなっている現代人
死者にも生きもの感覚がある
アニミズムは魂の解放
思想は肉体化されなければ本当のものではない
どうしようもない自分を抱え込む
身体で感じる
俳句・短歌の世界で肉体を消費
韻律にもアニミズムを感じる ――兜太、 幸綱の作品
季語の本意には魅力がある


第2日――2009年9月30日

Ⅲ 俳句の底力 短歌の底力

「養生訓の人」 金子兜太、 毎朝の 「行」
金子兜太オリジナル 「立禅」
詩人ジャック・スタムのこと
俳句・短歌の国際化
立禅、 再び
自然に命を永らえる
自分の肉体の声を聞け
どん底から生まれ出るもの ――川崎展宏の俳句
最近の朝日俳壇・朝日歌壇 ――愛好者たちの場
「災害もご縁」 の俳人 ――市堀玉宗
長崎の被爆歌人 ――竹山広
短歌・俳句の底力


夢のような2日 ――おわりに
佐佐木幸綱
ありがとうございました ――あとがきにかえて
黒田杏子


* 頁両わきに、 金子兜太・佐佐木幸綱自選による百句・百首入り
* 金子兜太・佐佐木幸綱自身による染筆の色紙計6枚入り

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