- 佐藤 信
- 四六上製 248ページ
ISBN-13: 9784894347755
刊行日: 2011/2
戦後政治史に新しい光を投げかける、 気鋭の野心作
左右入り乱れる戦後混乱期に、 左派を糾合して日本社会党結成を主導、 統一社会党の初代委員長を務めた鈴木茂三郎とは何者だったのか。 左派の 「二大政党制」 論に初めて焦点を当て、戦後政治史を問い直す。
「河上肇賞」 最年少受賞
目次
はじめに
第Ⅰ部 戦 前
1 生い立ち (1893―1915)
弥右衛門としげ
子茂三郎
志 学
疾風怒濤
政治家の萌芽
燃え上がる恋
早稲田大学専門部政治経済科
2 社会主義とともに (1915―22)
社会主義への扉
社会主義との接触
2度のストライキ
アメリカと共産主義
モスクワと共産主義者たち
帰途と潜伏
3 合法と非合法のはざまで (1922―32)
邁 進
政党へ
誌上闘争
別 離
統一と分裂
4 暗黒時代 (1933―45)
嵐の前の静けさ
暁の手入れ
暗黒時代
第Ⅱ部 戦 後
5 日本社会党をつくる (1945―49)
夜明け
結 党
GHQ
財閥観と経済政策
共産党と一線を画する
保守党と一線を画する
党内野党
訣 別
6 結集と平和のイコン (1949―55)
結集のイコン
平和のイコン
自主独立のための中立
船 出
青 青
統 一
7 二大政党制をつくる (1955―60)
55年体制
二大政党制
終わりの始まり
最後のゴタゴタ
8 遺 言(1960―70)
過去をふりかえって
「社会主義への道」
辞世の句
あとがき ――ふたつの 「もうひとつの政治」
注
参考文献一覧
あくなれっじめんと
鈴木茂三郎年譜 (1893-1970)
附 無産政党運動の図解表
人名索引