- 早川和男=編集代表
- 岡本祥浩・早川潤一 編
- A5並製 272頁
ISBN-13: 9784894347793
刊行日: 2011/1
社会福祉の行政担当者・研究者、および住宅産業関係者必読!
本当に安心できる住まいとは?
交通事故死者数をはるかに超える、「住居の中の不慮の事故死」は、なぜ生じてしまうのか?
乳幼児の子育てや、高齢障がい者・難病患者の生活に密着し、建物というハードだけでは解決できない、「住まい方」の問題を考える
目次
はじめに
第Ⅰ部 母子・子育て 編
1 育児への不安と孤立する母親
2 多胎児の育児
3 子どもの成長を阻害する室内環境
4 不衛生な住環境
5 プライバシーと発達を保障できない住居
6 子どもの生活を守れない住居
7 居住環境による事故から子どもを守る
第Ⅱ部 高齢障がい者・難病患者 編
1 高齢障がい者の住居
2 難病患者の住居
パーキンソン病 / 脊髄小脳変性症 / 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
悪性慢性関節リウマチ / 後縦靱帯硬化症 / 多発性硬化症 / 多発性筋炎 / 公害患者
補 論
~ 本書で取り扱うケースの例~
- ▪豪華だが子育てに不向きなマンション
- ▪エレベーターの止まらない高層階
- ▪不充分な採光、 急階段、 危険な家具
- ▪急傾斜の立地、 急階段の住宅
- ▪三つ子が暮らせない狭小なアパート
- ▪ハウスダストのたまりやすいじゅうたん
- ▪新生児とペット
- ▪物の散乱する部屋、 室内での喫煙
- ▪児の健康をおびやかすコタツでの育児
- ▪滑りやすく、 力が入りにくいフローリング
- ▪子どもの声の聞こえない間取り、 不充分な収納
- ▪雨にぬれて危険な外階段
- ▪バリアフリーによって低下する筋力
- ▪車いすが利用できず生活リズムが不規則
- ▪右片麻痺患者の外出を阻む、 段差の多い日本家屋
- ▪寝たきり状態でも住宅改修で一人で外出が可能に
- ▪筋力低下にあわせて再改修が必要
- ▪「住みやすい住宅」 とは、 住んでいる人しか分からない
- ▪福祉サービスの活用を促した利用しやすいマンションの構造
- ▪片側しか手すりのない階段、 狭い廊下と収納の少ない住居
- ▪ベッドを置けない狭い部屋と和式のトイレ
- ▪風呂、 トイレの無い離れの生活の不便さ
- ▪転倒によるケガと屋内のガラスの危険
- ▪外の景色が介護を支える住居