- 藤原書店編集部編
- 四六上製 280ページ
ISBN-13: 9784894347861
刊行日: 2011/2
「沖縄問題」とは「日本の問題」だ。
原点は「琉球処分」にある!
沖縄に基地が集中しているのは、 反基地闘争で米軍の地上軍を本土から 「追い出した」 からだ。 在沖米軍の面積の75%を占める海兵隊が沖縄に駐留する軍事的必然性もない。 歪曲された問題の本質に迫る!
目次
はじめに
Ⅰ 「琉球処分」 とは何か
いまだに続く 「琉球処分」 ――同化と異化のはざま
大城立裕
「琉球処分」 という負の遺産
西里喜行
沖縄独立 ――地域主権革命の延長線上で
平 恒次
Ⅱ 歴史から見た沖縄の独立と 「自治」
沖縄は日本の植民地である ――沖縄問題の根源とその解決
松島泰勝
チヤースガ、 ウチナー (どうする沖縄)! ――政治だけではない沖縄問題
金城 実
沖縄は日本ではない
島袋マカト陽子
琉球問題へ
高良 勉
「琉球自治共和国連邦独立宣言」 をなぜ発したか
石垣金星
「琉球政府」 という歴史的経験 ――沖縄の自治と未来
増田寛也
今に生きる復帰前の民衆自治の成果 ――「屋良覚書」 と下地島空港
下地和宏
琉球の平和思想と龍宮神ジュゴン ――私の謎解きの旅
海勢頭 豊
Ⅲ 「境界」 としての沖縄
境界研究からみた 「沖縄」 ――「歴史的日本」 の虚像を越えて
岩下明裕
沖縄とパレスチナから考える 「占領」 と 「独立」
早尾貴紀
それは日本問題である ――日本兵の遺骨が訴えるもの
後田多 敦
沖縄に向き合う ――徳之島案反対から生まれた連帯
久岡 学
徳之島移設案と 「琉球処分」 ――奄美から沖縄米軍基地を考える
前利 潔
奄美から見た民族自決問題 ――奄美・沖縄・琉球
新元博文
「辺境」 をつくり出すのは誰か?
西川 潤
「沖縄問題」 は 「南北問題」
勝俣 誠
Ⅳ 沖縄米軍基地と日米安保
「私たちに近づくな」 ――政権交代後の外交立て直しの挫折
川満信一
本土メディアの歪んだ報道 ――普天間問題とは何か
屋良朝博
「新・沖縄密約」 を情報公開せよ ――普天間は 「移設」 ではなく 「閉鎖」 を
真喜志好一
普天間・辺野古は安保に必須ではない ――「抑止力」 を支えるのは嘉手納
佐藤 学
近代日本と沖縄の 「位置」
櫻田 淳
「現実主義」 からみた沖縄問題
中本義彦
約40年、 何も変わっていない ――基地集中の真の原因
三木 健
沖縄県民は生け贄?
上原成信
日米の軍事基地はヤマトへ
照屋みどり
沖縄問題は日琉米中問題である ――植民地主義パワーバランスか平等互恵体制か
武者小路公秀
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