広報外交の先駆者 鶴見祐輔 1885-1973

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  • 上品和馬
  • 四六上製 416ページ
    ISBN-13: 9784894348035
    刊行日: 2011/5
  • 「米国に向かって正しい方針を指さしていた」――鶴見俊輔氏

    第一次大戦後、アメリカで「排日移民法」が制定されたとき、「日本の立場」を全米で真摯に訴え、聴衆の心を揺さぶった男。日本における「広報外交」の先駆者、初の評伝。
    【口絵:モノクロ8頁】

    目次

    父の仕事 ―― 刊行に寄せて 鶴見俊輔
    はじめに

    序 章 いま、 なぜ鶴見祐輔なのか

    鶴見の活動の光と影
    パブリック・ディプロマシーとは何か
    現代へのメッセージとして

    第1章 発信力に貫かれた鶴見の生涯

    三国干渉の屈辱に燃えた少年時代
    英雄をめざした青年時代
    官界の枠をはみだす才能
    アメリカを舞台にした華々しき活躍
    激動する中国の息吹きにふれて
    自由主義者としての挫折
    広報外交の旗手として世界平和を唱える

    第2章 広報外交の旗手として羽ばたく前に

    アメリカで広報外交の現場に触れる
    南洋出張、そしてベストセラー作家になる
    鶴見の中の帝国主義と自由主義
    第一次世界大戦時の欧米を視察して
    政治家として自由主義を唱える

    第3章 アメリカを舞台に花ひらいた講演活動

    排日移民法に対する怒り
    アメリカの壇上で初めて輝く
    鶴見の広報戦略
    アメリカ報道陣の反応
    アメリカ大衆の大いなる反響
    もっと多様に、 もっと広範に
    アメリカ講演活動の特徴

    第4章 国際会議を舞台に活躍

    排日移民法に非を唱えて ―― 二度のハワイ会議
    会議の調整役に徹する ―― 京都会議
    満州事変が分水嶺となって ―― 上海会議
    国際連盟脱退で孤立化する日本 ―― バンフ会議
    日本の軍事的膨張への非難の中で ―― ヨセミテ会議
    太平洋会議における活動の特徴

    第5章 苦闘の日々  ―― 日中戦争から日米開戦まで

    日英の橋渡し役をつとめる
    宇垣一成擁立により軍部を抑える
    オーストラリアを舞台に講演活動
    他国による反日宣伝に対抗して
    ニューヨークで日本情報図書館設立に奔走
    アメリカ有力新聞に発信する
    自由主義者としての奮闘

    第6章 日本の再生と世界平和をめざして  ―― 戦後の活動

    再軍備反対と国土防衛
    世界平和への貢献
    輸入障害を取り除いて、 日本の未来をひらく
    日系移民の増加を推進する

    終 章 鶴見の活動が現代に語りかけること

    広報外交はなぜ必要なのか
    歴史的な意義はどこにあるのか
    時代の潮流をどうよむのか
    広報外交をいつ行うのか
    何を訴えかけるのか
    どのような方法で発信し、 どう評価するのか
    人を育てることの重要性


    あとがき
    参考文献
    鶴見祐輔 年譜 (1885-1973)

    主要人名索引

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