快楽の歴史

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  • アラン・コルバン
  • 尾河 直哉 訳
  • A5上製 608ページ
    ISBN-13: 9784894348240
    刊行日: 2011/10

「身体」と「言語」のはざまに迫る、感性の歴史家アラン・コルバンの真骨頂!

啓蒙の世紀から性科学の誕生まで
フロイト、フーコーの「性(セクシュアリテ)」概念に囚われずに、性科学が誕生する以前の言語空間の中で、医学・宗教・ポルノ文学の資料を丹念に読み解き、当時の性的快楽のありようと変遷を甦らせる、アラン・コルバン初の“性”の歴史
【口絵:8頁】

目次

日本の読者へ

序 ―― 熱・忘我・錯乱

第 I 部 欲情の制御

第1章 「自然」 の要求

第2章 快楽の質と細部

欲望の高まり
「良き性交」 のための諸条件
得も言われぬ快感の瞬間
テイレシアスの謎
「穏やかな夫婦」 の賛美 (リニャック)

第3章 疑惑から告白へ

第4章 欠如の苦しみと過剰の苦しみ

性交欠如の弊害
疲弊させる放蕩

第5章 「まがいものの快楽」 と官能の衰弱

孤独な快楽の痛ましい結末
不随意な精液漏 「早漏」
「夫婦の不正行為」 が遅まきながら出現する
同性愛の女と同性愛の男

第6章 器官の気まぐれ

不能と無性欲症
「官能を感じる力が消滅」 する原因

第7章 ほど良い好色さ

夫を刺激する
熱すぎる人を 「冷ます」


第 II 部 肉体の反逆

緒 言 情欲の系譜を粗描する

第8章 夫婦の床 ―― そのタブーと快楽

夫婦の霊性と、 愛に溢れた夫婦生活
夫婦のオナニズム、 最大の危機
「夫婦の営み」 における愛撫の体位と強度
オナニストの妻は 「交接を遂行する」 義務があるか?

第9章 淫奔さに対する自省の洗練

第10章 告白の綿密さと罪の算術


第 III 部 快感の絶頂

第11章 猥褻なものの魅力と快楽の予備教育

男女の読者を刺激する
哲学的企図
時間的・空間的な参照項目
女性の好奇心が目覚める

第12章 「性技」 とエロティックな錯乱

女性の身体と肉体のしなやかさ
皮膚の愛撫と快感の想像世界
交接の山場への序曲
錯乱の絶頂あるいは自我所属感の喪失
小道具と快楽機械
乱交と 「アレンジ」 の技
「自然の摂理に反する」快楽
虚構の文学における性的失敗と梅毒
それで政治は?

第13章 新しさを求める19世紀

席巻するあけすけな猥褻さ
快適な房事の画像表象
夫婦の微妙なエロティシズム
口にできない他性と曖昧な同一性の描写

結 論 ―― 性科学の到来と快楽の調和の一時的な後退


原 注
訳者あとがき
人名索引

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