- 菊大並製 424ページ
ISBN-13: 9784894348271
刊行日: 2011/10
新しい時代に向けてトータルな知の総合を企図する学芸総合誌
目次
【特集】 原発と放射能除染 ―― 東日本大震災 II
総力戦で除染をはじめよう 【放射能除染・回復プロジェクト】
山田國廣
〈インタビュー〉 放射能による健康被害
崎山比早子
〈インタビュー〉 事故状態が今も続いている福島原発
【「安全」 と 「危険」 をどう見極めるか】
後藤政志
日本の原子力開発利用史における福島原発事故の意味
吉岡 斉
真に有効な原子力安全規制政策とは
相良邦夫
なぜ日本は電力会社帝国となったのか? 【戦前・戦後の日本の電力政策】
田中 優
原発存廃の社会的闘争の現局面 【主に、 ストレステスト実施の動きをめぐって】
井野博満
「原発支持」 の政治学
田中信一郎
土と生きる
大石芳野 (写真・文)
● 〈原発〉 に象徴的に現れた近代文明の限界を明らかにし、 文明の転換の方向性を問う。
【鼎談】 現代文明の危機3・11以後
【「力の文明」 から 「いのちの文明」 へ】
オギュスタン・ベルク / 中村桂子 / 服部英二
● 〈短期連載〉 被災地 / 被災者の 「声なき声」 2 港町・気仙沼の六カ月
―― 死者一千人以上、 行方不明者四百人近くを数える気仙沼。
日本有数の港町に立ちはだかる困難と、 見え始めた再建の光。 ――
海で生かされ、 生きてきた街
熊谷達也
気仙沼に行く
関野吉晴
心に 「祝大漁」 の旗をはためかせて
菊田栄穂
仮設住宅の暮らしに娯楽を
鈴木晴夫
瓦礫の街に凧が舞う
加藤斉克
船の男たちを支える
斎藤克之
父について
須藤文音
津波め、 後世に伝えてやるぞ
菊田清一
震災が教えてくれたこと
岩本秀之
ミニコミ誌、 奮い立つ
熊谷大海
建物からみる気仙沼
本田勝久
大島に生きる
熊谷すん子
【小特集】 沖縄の 「自治」 【 「琉球処分」 から現在まで】
〈インタビュー〉 「琉球処分」 とは何か 【『小説 琉球処分』 執筆の経緯】
大城立裕
国連で沖縄とグァムの脱植民地化を訴える
松島泰勝
〈シンポジウム〉 琉球と東アジア文化圏をつなぐもの 【「自治」 と民際学】
片山善博 (基調講演)
松島泰勝+王柯+佐藤優+大城立裕+仲地博 (討論司会)
海勢頭豊 (唄と話)
加藤彰彦 / 高里鈴代
● 寄 稿
携帯電話・携帯電話基地局の危ない電磁波
【「発がんの可能性あり」】
古庄弘枝
● リレー連載
歴史家チャールズ・ビーアドと日本 4 (最終回) 「危険な時代の幕開け」
開米 潤
● 連 載
金子兜太の句 「日常茶飯」
石牟礼道子の句 「草の小径」
■ 詩獣たち 4 「アウシュヴィッツ以後、 詩を書くのは野蛮か
【パウル・ツェラン】」
河津聖恵
■ 風のまにま 陽ざしのまにま ―― 旅の空から 4
「夢の欧州 【ベルギー、 ドイツ】」
朴 才 暎
■ 孤独 ―― 作家 林芙美子 3 「蒼馬を見たり」
尾形明子
■ 易とはなにか 5 「図表を読む 【先天図後天図ということ】」
黒岩重人
■ 天に在り ―― 小説・横井小楠 7 「北行の章」
小島英記
■ 竹山道雄と昭和の時代 8 『ビルマの竪琴』
平川祐弘
■ 近代日本のアジア外交の軌跡 15
「 「対中二十一カ条要求」 と日本の対列国外交」
小倉和夫
■ 伝承学素描 23 「古層文化と東北」
能澤壽彦
● 〈書物の時空〉
■ 名著探訪
『河童駒引考』 (石田英一郎著)
住谷一彦
『阿Q正伝』 (魯迅著)
辻井 喬
『科学的発見のパターン』 (N・R・ハンソン著)
村上陽一郎
■ 書 評
『ツナミの小形而上学』 (J-P・デュピュイ著)
【人類の供犠を繰り延べするために】
【人類の供犠を繰り延べするために】
石川 学
『サルトルとマルクスI・II』 (北見秀司著)
【「生きのびる」 ことから 「生きる」 ことへ】
【「生きのびる」 ことから 「生きる」 ことへ】
竹本研史
■ 連 載
明治メディア史散策 10 歴史を描く工夫について
粕谷一希
読者の声 / 執筆者紹介