ISBN-13: 9784894348844
刊行日: 2012/11
住民主体の“町おこし”の稀有な実践例! 町がひとつになった!
125年の歴史をもちながら、過疎化でついに廃校になった小学校。
その小学校を、どうやって有効利用するか。
名コラムニスト橋本五郎さんが、故郷の秋田県三種町に2万冊の書籍を寄贈。
それを住民たちの力で分類整理し行政も巻き込んで、廃校を「図書館」に新しく蘇生させた全記録。
目次
第一章 廃校そして文庫ができるまで
閉校、新たな始まり/125年の歴史に幕/空き校舎の利活用/頓 挫/再出発/運営委員会の準備/スタートラインに/7つの利活用案/始まりは掃除から/県立図書館の山崎さん/ボランティアの募集/贈呈式/2万冊の1ページ/人、人、人/オープニングセレモニー/文庫はみんなのもの/そして夢は実現した
第二章 仕分けボランティア奮闘記
「手づくり文庫」のはじまり/思いはそれぞれ/鯉川小に感謝を/希望に満ちて第一歩/トラック第一便到着/トラックを運転してきた人/さあ本番! しかし難航必至/分類の手順/効率アップの奥の手発見!/一家三代で作業に参加/学生たちも応援/ボランティアの絆/「同級生のみなさんへ」/五郎さんが読む本はどんな本/土壇場のやり直し/ついに1万冊突破/「3・11」、その日その時/最後の追い込み/PR活動も始まる/ソファーカバー/「図書館」が見えてきた/農作業が始まってしまう/「恵みの水」/それぞれの母校
第三章 過疎化そして消える学校
集落内がシ~ンと……/橋本五郎さんが子どもの頃/人口減が始まる/農政に翻弄される農業/裏切られる干拓への期待/自然減が加わる/閉校と利活用
第四章 「橋本五郎文庫」が蒔いた種
本好きの元ビル管理マン/図書館とは一味違う魅力/コーヒーサロン/常連さんの思い/イベント・企画展、次々と/文庫開設を支援した人々/それぞれが思い描く文庫の将来
附
〈インタビュー ふるさとへ〉本に寄せる思い――橋本五郎文庫の開設、橋本五郎氏に聞く
二万冊が蒔いた種――橋本五郎文庫開設一周年
〈跋〉母への思いとふるさと再生――なぜ図書館をつくろうとしたのか 橋本五郎
あとがき/クロニクル「橋本五郎文庫」の軌跡/橋本五郎文庫 見取り図