チャン・シンフォン
四六上製 248ページ
ISBN-13: 9784865780048
刊行日: 2014/12
戦後の旧満洲で育った中国女性が、親鸞の思想から、満洲国とは何だったかを考える。
美しき故郷、長春は、日本人が築いた満洲国の都、新京である。医師であった父、満映に勤めた母の若き日々は、「満洲国」の盛衰とともにあった。
奪った日本人も、奪われた中国人も、歴史の傷は深く苦しく、歴史の悲劇は避けることはできない。だからこそ、悪人の苦悩にも寄り添う親鸞の視座から、旧満洲の真実が見えてくる。
目次
第1章 満洲国の誕生
第2章 日中全面戦争と満映
第3章 太平洋戦争
第4章 満洲国の最期
終 章 親鸞の視座に照らして――命のつながり、その闇と光