四六倍判変型並製 228ページ
ISBN-13: 9784865780352
刊行日: 2015/07
“日本の戦争”の 傷痕を超えて――戦後70年
ベトナム、カンボジア、コソボ、アフガニスタン、ラオス、広島、沖縄、福島など、国内外で戦争・災害に直面した人びとの姿を正面から撮影してきたフォトジャーナリスト、大石芳野。40年に渡るその活動の中で、日本の戦争が残した傷痕と、それに苦しみながらも不屈に生きる人びとに焦点を当てた作品192点を集成した決定版。
【2色刷】
目次
不屈の人びと――はしがきにかえて
長 崎 Nagasaki
広 島 Hiroshima
胎内被爆
大久野島
第五福竜丸
東京大空襲 Bombing of Tokyo
言問橋
同潤会アパート
国境の外に Outside the border
七三一部隊
中国残留婦人
コリアン従軍慰安婦
ニューギニア戦跡
沖 縄 Okinawa
取材ノート
関連情報
●大石芳野(おおいし・よしの)
東京都出身。写真家。日本大学芸術学部写真学科を卒業後、ドキュメンタリー写真に携わり今日に至る。戦争や内乱、急速な社会の変容によって傷つけられ苦悩しながらも逞しく生きる人びとの姿をカメラとペンで追っている。2001年土門拳賞(『ベトナム 凜と』)、2007年エイボン女性大賞、同年紫綬褒章、2013年JCJ賞ほか。
○主要著書
『無告の民 カンボジアの証言』(岩波書店、1981年。1982年日本写真協会年度賞)
『パプア人』(平凡社、1981年)
『ワニの民 メラネシア芸術の人びと』(冬樹社、1983年)
『隠岐の国』(くもん出版、1984年)
『沖縄に活きる』(用美社、1986年)
『「夜と霧」をこえて』(日本放送出版協会、1988年)
『夜と霧は今』(用美社、1988年。1989年日本写真協会年度賞)
『あの日、ベトナムに枯葉剤がふった』(くもん出版、1992年)
『カンボジア苦界転生』(講談社、1993年。1994年芸術選奨文部大臣新人賞)
『HIROSHIMA 半世紀の肖像』(角川書店、1995年)
『小さな草に』(朝日新聞社、1997年)
『沖縄 若夏の記憶』(岩波書店、1997年)
『ベトナム 凜と』(講談社、2000年)
『コソボ 破壊の果てに』(講談社、2002年)
『アフガニスタン 戦禍を生きぬく』(藤原書店、2003年)
『コソボ 絶望の淵から明日へ』(岩波書店、2004年)
『子ども 戦世のなかで』(藤原書店、2005年)
『魂との出会い』(鶴見和子と共著、藤原書店、2007年)
『黒川能の里 庄内にいだかれて』(清流出版、2008年)
『〈不発弾〉と生きる 祈りを織る ラオス』(藤原書店、2008年)
『それでも笑みを』(清流出版、2011年)
『福島FUKUSHIMA 土と生きる』(藤原書店、2013年。同年JCJ賞)