永六輔・大石芳野
B6上製 248ページ
ISBN-13: 9784865780642
刊行日: 2016/03
ぼくは写真嫌い。…なのに大石さんの写真にはよく入ってる。
40年以上の交流から語り合う、「写真」と「放送」の過去・現在・未来。
1970年代、永六輔さんが国内外を旅する姿や、小沢昭一さん、野坂昭如さんらとの交流シーンを収めた、大石芳野さん撮影の貴重な写真を50点以上収録
目次
プロローグ――土はいのち
1 レンズとマイクの終わり?
写真を撮ること、撮られること
民俗や民芸へのまなざし
2 カメラとわたし
カメラの歴史とともに生きる
写真は人間をいかに変えるか
3 ぼくとラジオとテレビ
芸とは何か
沖縄と原発
テレビ草創期、手さぐりの日々
エピローグ
関連情報
写真という「音のないメディア」と、ラジオという「絵のないメディア」を通じて、それぞれのやり方で市井の人びとに向き合ってきた二人が、その出会いから、四十年以上にわたる交流を初めて語り合う。映像全盛のテレビ時代が終焉しようとしている今を、そして、再びメディアに暗い影が差しつつある未来を、二人はどのように見つめているのか。
●永六輔(えい・ろくすけ)
1933年東京生まれ。ラジオパーソナリティ、作詞家、随筆家。早稲田大学在学中に三木鶏郎に見出され放送作家活動を開始。大学中退の後は、ラジオ・テレビの放送作家、作詞家など、多方面で活躍している。作詞家としては、中村八大作曲の「上を向いて歩こう」「こんにちは赤ちゃん」「遠くへ行きたい」、いずみたく作曲の「見上げてごらん夜の星を」「いい湯だな」など作品多数。ラジオパーソナリティとしては、「誰かとどこかで」「土曜ワイドラジオTOKYO 永六輔その新世界」といった長寿番組に出演。2015年より「六輔七転八倒九十分」(TBSラジオ)に出演。著書は、ミリオンセラーとなった『大往生』をはじめ、100冊を超える。
●大石芳野(おおいし・よしの)
東京都出身。写真家。約40年にわたりドキュメンタリー写真に携わる。戦争や内乱、急速な社会の変容によって傷つけられ苦悩しながらも逞しく生きる人びとの姿を、カメラとペンで追っている。主要著書に『パプア人』『ワニの民 メラネシア芸術の人びと』『隠岐の国』『沖縄に活きる』『夜と霧は今』『カンボジア苦界転生』『HIROSHIMA半世紀の肖像』『ベトナム 凜と』『コソボ 破壊の果てに』『アフガニスタン 戦禍を生きぬく』『子ども 戦世のなかで』『黒川能の里 庄内にいだかれて』(文・馬場あき子)『〈不発弾〉と生きる 祈りを織るラオス』『それでも笑みを』『福島FUKUSHIMA 土と生きる』『戦争は終わっても終わらない』など。