- 清眞人 著
- A5上製 480頁
ISBN-13: 9784865780901
刊行日: 2016/9
ドストエフスキーは、キリスト教に何を見出したのか?
好評を博した前著『聖書論ⅠⅡ』で旧約・新約両聖書の構造を大胆に分析し、画期的かつ根源的なキリスト教観を提示した著者が、ドストエフスキー後期五大長編『罪と罰』『白痴』『悪霊』『未成年』『カラマーゾフの兄弟』に見られるキリスト教の思想的特質をあぶり出し、その独特のキリスト教解釈と文学との関係を解明する。
著者紹介
●清眞人(きよし・まひと)
1949年生まれ、早稲田大学政経学部卒業、同大学院文学研究科哲学専攻・博士課程満期修了。元、近畿大学文芸学部教授。
本書に深く関連する著書としては、『《想像的人間》としてのニーチェ――実存分析的読解』晃洋書房、2005年。『遺産としての三木清』(共著)同時代社、2008年。『三島由紀夫におけるニーチェ――サルトル実存的精神分析を視点として』思潮社、2010年。『村上春樹の哲学ワールド――ニーチェ的長編四部作を読む』はるか書房、2011年。『サルトルの誕生――ニーチェの継承者にして対決者』藤原書店、2012年。『大地と十字架――探偵Lのニーチェ調書』思潮社、2013年。『聖書論ⅠⅡ』藤原書店、2015年。他多数。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです