- 社会思想史学会 編
- A5並製 264ページ
ISBN-13: 9784865780918
刊行日: 2016/09
現代にどのような「市民社会」概念を鋳直すことができるか
〈特集〉〈市民社会〉を問い直す
堂目卓生/植村邦彦/上野千鶴子
〈公募論文〉
網谷壮介/加戸友佳子/伊東俊彦/千野貴裕/橋爪大輝/藤高和輝
〈書評〉
稲村一隆/後藤浩子/古家弘幸/篠原久/髙山裕二/太田仁樹/大貫敦子/徳永恂/廳茂/内田弘/安田常雄/井上弘貴/箭内任/高橋良輔/田畑真一
目次
[特集]〈市民社会〉を問い直す
アダム・スミスの遺産〔グローバル化の時代を見据えて〕 堂目卓生
ドイツにおける「市民社会」概念〔十六世紀から二十一世紀まで〕 植村邦彦
福祉多元社会論から見た「市民社会」の位置 上野千鶴子
〈公募論文〉
カントの共和制の諸構想と代表の概念 網谷壮介
マルクス学位論文における哲学的主体の位置について 加戸友佳子
創造としての自由〔ベルクソン『道徳と宗教の二源泉』における社会論〕 伊東俊彦
グラムシにおける二つの「倫理国家」概念〔現代国家の分析と未来社会の予測〕 千野貴裕
有用性を越えて持続する〈もの〉〔アーレント『活動的生』における〈もの〉概念〕 橋爪大輝
実存とトラブル〔サルトルの読者としてのバトラー〕 藤高和輝
〈書評〉
『都市と人間』(レオ・シュトラウス著、石崎嘉彦ほか訳) 稲村一隆
『徳・商業・文明社会』(坂本達哉・長尾伸一編) 後藤浩子
『社会科学と高貴ならざる未開人――十八世紀ヨーロッパにおける四段階理論の出現』(ロンルド・L・ミーク著、田中秀夫監訳) 古家弘幸
『スコットランド啓蒙とは何か――近代社会の原理』(田中秀夫著) 篠原久
『フランス革命という鏡――十九世紀ドイツ歴史主義の時代』(熊谷英人著) 髙山裕二
『帝国に抗する社会運動――第一次日本共産党の思想と運動』(黒川伊織著) 太田仁樹
『トーマス・マンの政治思想――失われた市民を求めて』(速水淑子著) 大貫敦子
『フランクフルト学派と反ユダヤ主義』(古松丈周著) 徳永 恂
『歴史意識の断層――理性批判と批判的理性のあいだ』(三島憲一著) 廳 茂
『戦後日本の社会思想史――近代化と「市民社会」の変遷』(小野寺研太著) 内田 弘
『「思想」としての大塚史学――戦後啓蒙と日本現代史』(恒木健太郎著) 安田常雄
『清水幾太郎――異彩の学匠の思想と実践』(庄司武史著) 井上弘貴
『公共圏に挑戦する宗教――ポスト世俗化時代における共棲のために』(ユルゲン・ハーバーマスほか著、箱田徹・金城美幸訳) 箭内 任
『現代革命の新たな考察』(エルネスト・ラクラウ著、山本圭訳) 高橋良輔
『ポスト代表制の政治学――デモクラシーの危機に抗して』(山崎望・山本圭編) 田畑真一