- 藤原書店編集部 編
- 四六変上製 440ページ
ISBN-13: 9784865781427
刊行日: 2017/09
各界の碩学29人が豊かな読書体験を披瀝―― 人生の指針としての書
人々の生き方が多様な現代、読書もまた多様である。
さまざまな分野の第一人者、また第一線を退いてなお大きな存在感を示し続ける知の達人は、人生の指針としてどんな本を読んできたのか。各界の碩学がそれぞれにとっての名著を紹介する学芸総合誌『環』誌大好評連載企画!
目次
■市村真一(経済学者)
A・サハロフ『進歩・平和共存および知的自由』
Z・ブレジンスキー『地政学で世界を読む――21世紀のユーラシア覇権ゲーム』
A・J ・トインビー 『試練に立つ文明』
P・ケネディ『大国の興亡――一五〇〇年から二〇〇〇年までの経済の変遷と軍事闘争』
■一海知義(中国文学者)
加藤周一『高原好日――20世紀の思い出から』
本田創造『アメリカ黒人の歴史』
大山定一・吉川幸次郎『洛中書問』
『河上肇詩集 旅人』
■猪木武徳(経済学者)
J・オルテガ・イ・ガセット『大衆の反逆』
福澤諭吉『文明論之概略』
A・de トクヴィル『アメリカのデモクラシー』
A・スミス『道徳情操論』
■上田 敏(リハビリテーション医学者)
マダーチ・I『人間の悲劇』
花田清輝『復興期の精神』
加藤周一『日本文学史序説』
M・ドラブル『海のレディー』
■上田正昭(古代日本・東アジア史家)
折口信夫『古代研究』
司馬遼太郎『故郷忘じがたく候』
岡部伊都子『朝鮮母像』
井上光貞『日本古代国家の研究』
■大沢文夫(生物物理学者)
加藤一雄『蘆刈』
羽生善治『挑戦する勇気』
三木成夫『胎児の世界―――人類の生命記憶』
中川芳子『故地想う心涯なし』
■岡田英弘(歴史家)
ヘーロドトス『ヒストリアイ』
「ヨハネの黙示録」
司馬遷『史記』
『日本書紀』
■粕谷一希(評論家)
田中美知太郎『ツキュディデスの場合』
D・J・ブーアスティン『幻影(イメジ)の時代――マスコミが製造する事実』
W・リップマン『公共の哲学』
M・マクルーハン『メディア論――人間の拡張の諸相』
■川満信一(詩人、元沖縄タイムス記者)
『日本の名著 岡倉天心』――岡倉天心とアジア主義
『鈴木大拙全集』
中村 元『龍樹』
玉城康四郎『宗教と人生』
■河野信子(女性史家)
『古事記』
佐佐木信綱編『新訂 新訓 万葉集』(上下)
高群逸枝『母系制の研究』(『高群逸枝全集』第一巻)
泉 鏡花『高野聖』
■小林 登(小児科医、子ども学)
井口隆史『安部磯雄の生涯――質素之生活 高遠之理想』
小池 光『うたの動物記』
■佐佐木幸綱(歌人)
川田 順『戦国時代和歌集』
大岡 信『詩の日本語』
『竹山広歌集 とこしへの川――百首抄』
内田守人編『明石海人全歌集』
■塩川正十郎(元東洋大学総長)
私の日記術
福沢諭吉『西洋事情』
松元 崇『大恐慌を駆け抜けた男 高橋是清』
■住谷一彦(社会思想史家)
大塚久雄『近代欧州経済史序説』(『大塚久雄著作集』第二巻)
伊波普猷『沖縄歴史物語――日本の縮図』(『伊波普猷全集』第二巻)
石田英一郎『河童駒引考――比較民族学的研究』
柳田國男『海南小記』
■高橋英夫(文芸評論家)
林 達夫『思想の運命』
R・シューマン『音楽と音楽家』
富士川英郎『江戸後期の詩人たち』
川村二郎『日本廻国記 一宮巡歴』
■辻井 喬(作家、詩人)
『古事記』に教わる
M・ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』
魯迅『阿Q正伝』
J・W・v・ゲーテ『ファウスト』
■角山 榮(経済史家)
A・G・フランク『リオリエント――アジア時代のグローバル・エコノミー』
G・パーカー『長篠合戦の世界史――ヨーロッパ軍事革命の衝撃 一五〇〇~一八〇〇年』
J・ロドリーゲス『日本教会史(上)』
坪井良平『日本の梵鐘』
■永田和宏(細胞生物学者、歌人)
木村 敏『時間と自己』
馬場あき子『鬼の研究』
P・ピアス『トムは真夜中の庭で』
多田富雄『免疫の意味論』
■中村桂子(生命誌研究者)
E・ケストナー『動物会議』
W・ハイゼンベルグ『部分と全体』
今西錦司『生物の世界』
M・ポラニー『暗黙知の次元――言語から非言語へ』
■芳賀 徹(比較文学者)
寺田 透『文学 その内面と外界』『繪畫とその周邊』
金素雲訳編『朝鮮詩集』
茨木のり子『歳月』
『蕪村句集講義』(全三巻)
■速水 融(歴史学者)
H・ピレンヌ『ヨーロッパ世界の誕生――マホメットとシャルルマーニュ』
眞壁 仁『徳川後期の学問と政治――昌平坂学問所儒者と幕末外交変容』
B・ボロテン『スペイン革命全歴史』『スペイン内戦――革命と反革命』(上下)
杉 仁『近世の在村文化と書物出版』
■原田正純(水俣学、医師)
石牟礼道子『苦海浄土』
■針生一郎(美術・文芸評論家)
『ザ・花田清輝――大活字版花田清輝二冊全集』
鶴見俊輔編『アジアが生みだす世界像――竹内好の残したもの』
宋友恵『空と風と星の詩人 尹東柱評伝』
H・アビング『金と芸術――なぜアーティストは貧乏なのか』
■平川祐弘(比較文化史家)
堀まどか『「二重国籍」詩人 野口米次郎』
会田雄次『アーロン収容所』
A・ウェイリー訳『源氏物語』
佐伯彰一『神道のこころ―――見えざる神を索めて』
■星 寛治(農民詩人)
木村尚三郎『美しい「農」の時代――耕す文化の復権』
眞壁 仁『詩集 冬の鹿』
有吉佐和子『複合汚染』(上下)
吉野せい『洟をたらした神――吉野せい作品集』
■村上陽一郎(科学史家)
夏目漱石『虞美人草』
E・ロスタン『シラノ・ド・ベルジュラック』
N・R・ハンソン『科学的発見のパターン』
T・マン『選ばれし人』
■家島彦一(歴史学者)
イブン・バットゥータ『三大陸周遊記』
■安丸良夫(日本思想史家)
鶴見俊輔『哲学論』
J・P・サルトル『弁証法的理性批判』
E・ホブズボーム『20世紀の歴史――極端な時代』
見田宗介『社会学入門――人間と社会の未来』
■渡辺京二(思想史家、歴史家)
I・A・ブーニン『暗い並木道』
E・シュー『さまよえるユダヤ人』
M・A・ブルガーコフ『白衛軍』
W・アーヴィング『アルハンブラ物語』
書籍名一覧