〈特集〉東アジアの市民社会――理論、統治性、抵抗
中国の「監視社会化」と市民社会の役割 梶谷 懐
国家に〈しない〉、乗り捨てる――琉球・沖縄における海域の社会思想 森 宣雄
現代中国における「市民社会」論の展開 石井知章
〈公募論文〉
ホッブズは「助言者」であったのか――政治をめぐる同時代人との論争 上田悠久
カント道徳哲学における社交論の意義――礼儀作法がいかにして他者を道徳化するのか 高木裕貴
J・S・ミルにおける女性の性格形成――シドニー・スミス「女性教育」との対比を手がかりに 山尾忠弘
高群逸枝における「母性」概念の成立と展開――差別否定から「ともに生きる愛」へ 蔭木達也
〈書評〉
『ロバート・フィルマーの政治思想――ロックが否定した王権神授説』(古田拓也著) 辻 康夫
“Commerce and Strangers in Adam Smith”(Shinji Nohara著) 篠原 久
『共和制の理念――イマヌエル・カントと一八世紀末プロイセンの「理論と実践」論争』(網谷壮介著) 金慧
『イタリア・ファシズムを生きた思想家たち――クローチェと批判的継承者』(倉科岳志著) 奥田 敬
『アーレントのマルクス――労働と全体主義』(百木漠著) 石田雅樹
『思想の政治学――アイザィア・バーリン研究』(森達也著) 蛭田 圭
『ロールズを読む』(井上彰編著) 谷澤正嗣
『統治の抗争史――フーコー講義1978-79』(重田園江著) 箱田 徹
『公開性の根源――秘密政治の系譜学』(大竹弘二著) 山崎 望
『初期社会主義の地形学――大杉栄とその時代』(梅森直之著) 大田英昭
『経済学者たちの日米開戦――秋丸機関「幻の報告書」の謎を解く』(牧野邦昭著) 福家崇洋
『道徳哲学史』(バルベラック著、門亜樹子訳) 前田俊文
『合衆国滞在記(近代社会思想コレクション)』(トクヴィル著、大津真作訳) 高山裕二
『社会契約と性契約――近代国家はいかに成立したのか』(キャロル・ペイトマン著、中村敏子訳) 梅垣千尋
『ポピュリズム――デモクラシーの友と敵』(カス・ミュデ、クリストバル・ロビラ・カルトワッセル著、永井大輔・高山裕二訳) 森本あんり
第8回(2018年度)社会思想史学会研究奨励賞の公示
2018年会員新著一覧(五十音順)
英文抄録/英文目次
公募論文投稿規程/公募論文審査規程/執筆要領/社会思想史学会研究奨励賞規程
編集後記