ジュール・ミシュレ
加賀野井秀一訳
A5上製 360ページ
ISBN-13: 9784894340015
刊行日: 1994/11
陸中心の歴史観を覆す
ブローデルをはじめアナール派やフーコー、バルトらに多大な影響を与えてきた大歴史家ミシュレが、万物の創造者たる海の視点から、海と生物(および人間)との関係を壮大なスケールで描く、陸中心史観を根底から覆す大博物誌、本邦初訳。
目次
第 I 部 さまざまな海の姿
1 岸から見た海
2 海岸、 砂浜、 断崖 1
3 海岸、 砂浜、 断崖 2
4 水の環 〔海洋循環〕、 火の環 〔環状火山帯〕 ―― 海流
5 海の脈動
6 嵐
7 1859年10月の嵐
8 灯 台
第 II 部 海からの発生
1 多産性
2 乳の海
3 アトム (微小生物)
4 血の花
5 万物の創造者
6 海の娘
7 石 工
8 貝、 真珠母、 真珠
9 海 賊 (タコなど)
10 甲殻類 ―― 戦争と陰謀
11 魚
12 クジラ
13 人 魚
第 III 部 海の征服
1 銛
2 三大洋の発見
3 嵐の法則
4 両極の海
5 海の民たちとの戦い
6 海の律法
第 IV 部 海による復活
1 海水浴の起源
2 海岸の選択
3 住 居
4 初めて海を呼吸すること
5 海水浴 ―― 美の復活
6 真心と友愛の復活
7 諸国民の新生
覚えがき
訳者あとがき
地名索引
人名索引
生物名索引
事項索引