一海知義
四六上製 304ページ
ISBN-13: 9784894340565
刊行日: 1996/12
漢詩の思想とは何か
「すべての学者は文学者なり。大なる学理は詩の如し」(河上肇)。「自分の思想感情を表現するに最も適当する」手段としてほかならぬ漢詩を選んだ二人。近代日本が生んだ最高の文人と最高の社会科学者がそこで出会う、「漢詩の思想」とは何かを碩学が示す。
目次
はしがき
I 夏目漱石と漢詩
II 漱石と河上肇
漱石漢詩札記
落語と漢詩 又は漱石と子規
漱石詩六則
漱石漢詩訳注余談
III 河上肇断想
中国における漢詩人河上肇
七枚目のリトマス試験紙 ―― 河上肇と女性問題
河上全集の中の大門さん
河上肇と神戸の歌
「河上肇詩注余話」 余談
戦争と詩 ―― 河上肇の場合
IV 帰林閑話
V 雑 纂
1 言葉・ことば
2 漢詩・漢文
3 夕刊のコラム
4 書評
5 雑事雑感
初出一覧