- ピエール・ブルデュー J-C・パスロン 著
- 石井洋二郎 監訳
- 四六上製 232頁
ISBN-13: 9784894340596
刊行日: 1997/1
ブルデューの原点
『再生産』('70)『ホモ・アカデミクス』('84)『国家貴族』('89)へと連なるブルデューの原点。大学における形式的平等と実質的不平等の謎を科学的に解明し、見えない資本の機能を浮彫りにした、文化的再生産論の古典的名著。
目次
緒 言
第1章 選ばれた者の選択
高等教育における不平等
出身階層の作用
勉学の傾向と階級
芸術をめぐる差異
ブルジョワ階級と文化の相続
中間階級と文化の獲得
不平等の社会的要因
第2章 まじめなゲームとまじめさのゲーム
勉学のサイクルと余暇
共有空間と学生生活
交流の不在あるいは統合の欠如
学生の自己イメージ
知識人モデルとしての教師
大学的価値観の再生産
パリの学生たちと差異のゲーム
イデオロギー論争への参加
「まじめさ」 と非現実性
第3章 見習いか魔法使いの弟子か?
創造性と受動性
「点取り虫」 と 「ディレッタント」
職業上の将来
学生界の性差
技術と魔術
教育システムの目的
結 論
形式的平等と実質的不平等
カリスマ的イデオロギー
本質主義による不平等の増幅
教育の真の民主化のために
原 注
付録1 フランスの学生 1960~1963年の統計データ
付録2 いくつかの資料および調査結果
索 引
監訳者あとがき