- 野間宏
- 野間宏『狭山裁判』刊行委員会編
- 菊判上製貼函入
ISBN-13: 9784894340749
刊行日: 1997/7
「狭山裁判」の全貌
『青年の環』の野間宏が、1975年からの死の間際まで雑誌『世界』に、生涯を賭して書き続けた、191回・6600枚にわたる畢生の大作「狭山裁判」の集大成。裁判の欺瞞性を徹底的に批判した文学者の記念碑的作品。付・狭山事件・裁判年譜、野間宏の足跡他。分売不可
目次
上 巻
はじめに ―― 「狭山裁判」 と野間宏
日高六郎
野間宏と狭山裁判 (刊行委員から)
「奈落」 を考える会と野間宏
差別と人間
野間宏と狭山裁判の思想的意味
全体小説と 『狭山裁判』
野間さんの遺志
巨人のライフワークの全貌を知る必要
野間さんの執筆動機
野間宏さんを憶う
野間さんの言ったこと
梅沢利彦
沖浦和光
久野 収
佐木隆三
中山武敏
針生一郎
土方 鐵
真継伸彦
安岡章太郎
座談会 狭山裁判と野間宏
佐藤 一 / 中山武敏 / 庭山英雄 / 針生一郎 司会 梅沢利彦
狭山裁判
I 東京高裁 寺尾判決批判
II 最高裁上告棄却決定批判
―― 最高裁判所 「決定」 に対決する ――
III 再審請求棄却を求める検察官意見書批判
中 巻
IV 検察官追加意見書批判
V 再審請求棄却決定批判
VI 異議申立棄却決定批判
第1章 証拠隠し
第2章 地下足袋足跡
第3章 新証拠・ 「犯行現場」 の虚構性示す小名木武氏供述
第4章 地下足袋足跡再論
第5章 死体鑑定批判
第6章 筆跡鑑定批判
下 巻
VII 特別抗告棄却決定批判
第1章 小名木証言の意味
第2章 3人犯行自供への過程
第3章 これが裁判か
狭山事件・裁判年譜 (1963~96)
弁護団が開示請求をしている主な証拠 (未開示証拠)
狭山裁判・差別問題を中心にした野間宏の足跡 (1975・1~91・4)
編集後記