- 鶴見和子 著
- 解説=見田宗介
- 四六上製 624頁 口絵2頁
ISBN-13: 9784894341074
刊行日: 1998/7
軽やかに飛翔する鶴見和子の思想世界!
若き日に学んだプラグマティズムを出発点に、個人/社会の緊張関係を切り口としながら、日本社会と日本人の本質に迫る貴重な論考群を、初めて一巻に集成。
[月報]M・J・リーヴィ・Jr/中根千枝/出島二郎/森岡清美/綿引まさ/上野千鶴子
目次
序 社会変動と個人
現代における学問について
I 社会変動と個人
1
プラグマティズムの歴史理論―― 個人歴史性について
身上相談の論理
2
死者の声―― 旧日本軍人の非転向と転向
母・妻としての女性の役割変化―― 戦中・戦後の比較
付 女の自己改造能力―― 野村望東尼によせて
自己教育の場としての学生運動
座談会 抵抗と創造の論理 鶴見和子 橋川文三 松下圭一
―― 鬱勃たるエネルギーのたかまりのなかで ――
転向の国際比較にむかって
国際コミュニケイションにおける誤解の起因と機能
―― 公文書および公式演説の分析 ――
II 好奇心と日本人
好奇心と日本人
付
Social Change and the Individual:
Japan Before and After Defeat in World War II より
Foreword / Acknowledgments / Contents / Introduction(excerpt)
初出一覧
あとがき
解説 知の泉
鶴見和子
見田宗介
関連情報
南方熊楠、 柳田国男などの巨大な思想家を社会科学の視点から縦横に読み解き、 日本の伝統に深く根ざしつつ地球全体を視野に収めた思想を開花させた鶴見和子の世界を、 〈曼荼羅〉 として再編成。 人間と自然、 日本と世界、 生者と死者、 女と男などの臨界点を見据えながら、 思想的領野を拡げつづける著者の全貌に初めて肉薄、 「著作集」 の概念を超えた画期的な著作集成!
● 全巻構成 ●
〈解説・武者小路公秀〉
The Works of Tsurumi Kazuko: A Guidance
〈解説・澤地久枝〉
Life History of the Japanese: in Japan and Abroad
〈解説・見田宗介〉
Social Change and the Individual
〈解説・赤坂憲雄〉
Essays on Yanagita Kunio
〈解説・宮田 登〉
Essays on Minakata Kumagusu
〈解説・中村桂子〉
Minamata: An Approach to Animism and Ecology
〈解説・岡部伊都子〉
Autobiographical Sketches
〈解説・佐佐木幸綱〉
Collected Poems
〈解説・川勝平太〉
A Theory of Endogenous Development: Toward a Paradigm Change for the Future
〔附〕 年譜・著作総目録・総索引