I おいたち
祖父・後藤新平
はにかまないこと
自分と意見のちがう子どもを育てた父親への感謝
父と娘の往復書簡 (鶴見祐輔×鶴見和子)
対談 オー・マイ・パパ
―― 親の幸福・娘の幸福 (鶴見祐輔×鶴見和子)
母の思い出
おなじ母のもとで
見返り美人の加藤シヅエさん
『祭の笛』 から
奥野庄太郎先生のこと
II 人をおもう
老 師
新渡戸稲造先生
佐佐木信網先生
河合栄治郎先生
高木八尺先生
桑原武夫先生
さわやかな衝撃
知的好奇心の人
死に顔 / 河合栄治郎さんの一連の著作 / 河合先生とわたくしの父
寛容な厳しさの魅力
思索と創意に自信をもつ人 / たたなわる比較の視座
先 達
丸山眞男さん
宮原誠一さん
幼方直吉さん
国分一太郎さん
白鳥邦夫さん
竹内好さん
丸岡秀子さん
中野好夫さん
佐喜真興英さん
大熊信行さん
桜井徳太郎さん
今西錦司さん
丸山眞男さんの学恩
光久寺の一夜
「幼方老」 をいたむ
国分一太郎さんの魅力
『無名の日本人』 ――思想の共有制の主張
中国語おそ学び / 竹内好氏から「火を盗め」るか / 竹内さんとなれず
しと発音学 / 『方法としてのアジア』 / 竹内好訳『魯迅選集』のすすめ
女の辛酸をなめて生まれたおおらかな学問 / わたしの主治医
中野好夫夫妻の学恩
女の霊力、男の腕力
『国家悪』
内発的な学問の仕法
今西錦司さんの創造性
友 人
森安由貴子さん
高野悦子さん
市井三郎さん
高橋甫さん
山本安英さん
上山春平さん
渡辺千恵子さん
木下澄子さん
中野卓さん
柳瀬睦男さん
正木美樹子さん
杉本榮子さん
ミュリエル・ルカイザーさん
岡部伊都子さん
玉野井芳郎さん
イヴァン・イリイチさん
高取正男さん
大塚末子さん
北一明さん
河合隼雄さん
55年のつきあい
『シネマ人間紀行』 ――青春の書 / 『黒龍江への旅』 ――前のことを
忘れることなく / 女の原理
市井三郎さんの遺されたしごと
自らを 「人殺し」 ということのできた人
しずかにはげしく
離れ業の底を貫く独創的な方法論
『長崎を忘れない』 / 再会
あるお母さんの死
『口述の生活史』
40の数学習い
妖精の気配
からだを治め、 こころを癒す
「生きながら戦慄せしめよ」
『女人歳時記・京の韻』
コペルニクス的転換
イリイチの衝撃
女として学ぶもの
『女、 80歳の伝言』 ―― 年をとることに希望がある
茶盌の中に現代史を読む / 『味と器の行方 ―― 明日を生きるために』 /
一個の茶盌を通して人類の歴史を透視する
比較の深層 ―― 日本文と英文のあいだに
III きもの
きもの自在
現代きもの考 / きものはやすらぎ / きものは健康法 / 二つの箪笥 /
紬 ―― 織る人と着る人と / きものぐらし / 絹々の出会い
IV おどり、その他の身辺雑記
芸
型破りと型外れ / 文楽と信太の森 / 帝国ホテルの初舞台 /
対談 伝統芸能を知る歓び (高野悦子×鶴見和子)
食
なれずし三種 / レモンとバナナ / 民際交流の場としての食文化 /
地ワインと地もめん / 地菓子のたのしみ
旅
ドライデン=ミナマタ病 / ストライキと市民 / 議事堂前のデモ /
「心中天網島」 / 交差女性研究 / 歩き仲間 / 王さまと民主主義 /
車椅子の旅 / 地名学こと始め / 核家族の神話 / かたがき / 平和の仲人 /
好奇心の衰え / 中国火車行
その他
「文化担う女」 は世界共通 / りんどうの藍
葬
心にかなった葬式の工夫を / 死の作法
初出一覧
あとがき 道楽と学問
解説 和子・日常の霊性
鶴見和子
岡部伊都子