- 森崎和江
- 四六上製 224ページ
ISBN-13: 9784894341517
刊行日: 1999/10
民族とは、いのちとは、愛とは何かを問いかける。
日本植民地下の朝鮮半島で生れ育った、罪の思いを超えるべく、自己を問い続ける筆者と、韓国動乱後にたった一人で孤児院「愛光園」を創設、その後知的障害者(児)らと共に歩む金任順。激動の二十世紀を生きたふたりが、二十一世紀へのメッセージを謳い上げる。
目次
序 章 玄界灘
第1章 ハングルの先生
旧友へのお願い
北緯38度線
特需景気と弟の死
水平線の向こうに
ハングルの手紙
ちいさな教会
第2章 旧友たち
2度目の訪韓
渦を遡る
チマ・チョゴリ
友情に乾杯
第3章 くにの山河の中で
プライベートな時間
木の葉が散るように
手作りの嬰児園
親のいる子のように
七百人の子を抱く
第4章 女性に自活の道を
一人一枝
責任を負う
地域社会と共に
蘇 生
第5章 この子らにふるさとを
恩師たち
変化する島と
自分をふりかえる
不条理
世界経済の波涛
ドイツからのボランティア
明日のアジアへ
第六章 愛光園の今
どの子の部屋からも海を
子どもの誕生日
広くなった愛光園
訪問客も子どもらも
ホームステイと農村医療
グループホーム
同時代を生きる
あとがき